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寝ぼけ、無意識の行動と、睡眠薬による順行性健忘

若い女性から、眠っている間に起きて、いろいろなことをしたのに全く覚えていないので困っているという相談を受けました。朝起きてみると、眠る前に出してあったものが片付いていて、おまけに掃除機が出してあって、掃除をしてあったり、朝洗おうと思っていた食器が洗ってあったりするそうで、気持ちが悪いとのこと。

ひどい時は、起きた時に別の家族がまだ起きていて、しばらく話をしたのに覚えていないこともあったということでした。家庭の事情(家族の介護のため、夜中によく起こされる)で、睡眠が分断される状況が続いていて、現在は、その状況はなくなったが、ぐっすり眠れないので、近医からマイスリーを1錠もらって内服しているそうです。

病歴や検査から、RBD(レム睡眠行動障害)ではなく、ノンレム睡眠後の覚醒障害で、その悪化要因として、マイスリーによる順行性健忘(眠る前のことを忘れてしまうこと)があると考えられました。マイスリーを中止したところ、眠っている間に起きる中途覚醒の回数は増えたものの、夜中にしたことを覚えていないということは減りました。

睡眠薬服薬後の順行性健忘(その時は意識があっても、忘れてしまい思い出せなくなること)は、ハルシオンで起きやすいことは有名で、特にアルコールと一緒だと、最近お騒がせの犯罪にまで使われるほどですが、マイスリーには比較的(*)少ないと考えていましたが、このような例もあるようです。睡眠薬を飲んだ日の夜は、注意が必要ですね。

*:ハルシオンに比べて少ないという意味で、超短時間作用型睡眠薬(マイスリー、アモバン、ハルシオン)のどれにも、よく見られます。また、さらに頻度は減りますが、短時間作用型・中時間作用型の睡眠薬でも、健忘は起きますし、どの睡眠薬でも注意は必要です。もちろん単なる深酒でも、記憶が飛ぶ経験は、お酒好きの方なら経験しているでしょう。

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