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<title>粂　和彦のメモログ</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/</link>
<description>Kazuhiko Kume @ Nagoya City University 
メモや意見をあれこれと・・・
（コメント、ＴＢ歓迎です。反映までは、しばらくお待ちください）</description>
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<dc:date>2016-01-01T13:25:15+09:00</dc:date>


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<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/2016-edc9.html">
<title>謹賀新年2016</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/2016-edc9.html</link>
<description>明けまして、おめでとうございます。
2014年の新年の挨拶を書いてから、2年経っ...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2016/01/01/20150720_0835082.jpg" onclick="window.open(this.href, '_blank', 'width=800,height=450,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img alt="20150720_0835082" title="20150720_0835082" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2016/01/01/20150720_0835082.jpg" width="300" height="168" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a>明けまして、おめでとうございます。<br />
2014年の新年の挨拶を書いてから、2年経ってしまいました。個人的な情報は FaceBook で書いているせいもありますが、2013年4月に名古屋市立大学に異動してから、あまりにも、いろいろあり、大学での業務も忙しくて、外向きに情報を発信する余裕がありませんでした。</p>]]><![CDATA[<p><a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2016/01/01/20150720_074036all.jpg" onclick="window.open(this.href, '_blank', 'width=800,height=488,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img alt="20150720_074036all" title="20150720_074036all" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2016/01/01/20150720_074036all.jpg" width="300" height="183" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a><br />
振り返れば、名古屋に戻ってきて1年経ち、少し落ち着くかと思った矢先の2014年7月20日に父が亡くなりました。その後、伯父も二人たて続けに亡くなり、何十年も会っていなかった従兄弟や伯父・伯母と、何度も会うことになりました。<br />
昨年、2015年は寛彦が東北大学農学部に合格し仙台へ、昭苑は東京工業大学の横浜すずかけ台キャンパスへ異動して、2002年2月から13年以上住んだ熊本から、家族全員が出ることになりました。また、優彦は東大の新領域の研究室の博士課程に入り千葉県柏に、私は父が亡くなり独居になった母と同居するため新安城にマンションを買って転居し、家族が、ばらばらに4カ所の新居に引っ越しました。そのため、新居の契約、引っ越し、古い家の賃貸など、不動産屋さんと何度もやりとりして、非常に変化も大きく忙しい1年でした。<br />
写真は、夏にマウント富士に泊まった時のものです。</p>

<p>ブログを書く余裕がなかなかありませんが、FaceBook (<a href="https://www.facebook.com/kazuhiko.kume" target="blank">https://www.facebook.com/kazuhiko.kume</a>) やTwitter (<a href="https://twitter.com/morino_kumasan" target="blank">https://twitter.com/morino_kumasan</a>) で、時々、近況報告をしています。よろしければ、ご覧ください。</p>

<p>私たちの職場は、以下のアドレスから、ご覧下さい。</p>

<p>粂 和彦：〒467-8603 名古屋市瑞穂区田辺通３－１<br />
　名古屋市立大学大学院薬学研究科　神経薬理分野<br />
　<a href="http://www.phar.nagoya-cu.ac.jp/hp/neuro/" target="blank">http://www.phar.nagoya-cu.ac.jp/hp/neuro/<br />
</a><br />
粂 昭苑：〒226-8503 横浜市緑区長津田町 4259-B25<br />
　東京工業大学大学院生命理工学研究科生命情報専攻<br />
　<a href="http://www.bio.titech.ac.jp/laboratory/kume-shiraki/" target="blank">http://www.bio.titech.ac.jp/laboratory/kume-shiraki/<br />
</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2016-01-01T13:25:15+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/2014-1ea5.html">
<title>謹賀新年2014</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/2014-1ea5.html</link>
<description>あけまして、おめでとうございます。
昨年は、本当にあっという間に過ぎてしまった１...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>あけまして、おめでとうございます。<br />
昨年は、本当にあっという間に過ぎてしまった１年でしたが、4月に名古屋市立大学薬学部教授として32年ぶりに名古屋に戻りました。単身赴任のため、次男と二人、熊本に残された妻は急に忙しくなりましたが、昨年は、いくつかの仕事がまとまり、良い年になりました。</p>]]><![CDATA[<p><a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2014/01/01/img_0402ss.jpg" onclick="window.open(this.href, '_blank', 'width=364,height=273,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img alt="Img_0402ss" title="Img_0402ss" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2014/01/01/img_0402ss.jpg" width="300" height="225" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a>今年は、次男が高校三年生で受験直前、長男は修士の１年生です。次男が家を出ると、４ヵ所の生活になるかもしれませんが、それぞれ変化の多い１年になりそうです。今年が良い１年となりますよう、お祈り申し上げます。<br />
</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2014-01-01T20:59:07+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-19d8.html">
<title>終戦記念日に、異動のご報告</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-19d8.html</link>
<description>前の記事が３月。５カ月も間隔が開いてしまいましたが、今年４月に熊本大学から名古屋...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2013/08/16/f.jpg" onclick="window.open(this.href, '_blank', 'width=413,height=611,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img alt="F" title="F" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2013/08/16/f.jpg" width="150" height="220" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a>前の記事が３月。５カ月も間隔が開いてしまいましたが、今年４月に熊本大学から名古屋市立大学に異動しました。その後、忙しくて忙しくて、ブログもTwitterも書けないまま、夏休みになってしまいました。<br />
</p>]]><![CDATA[<p>　短いですが、お盆休みを取れたので、ブログにも経過報告をします。ぼくは米国から２００２年２月に帰国したので、１１年間、熊大にはお世話になりました。異動先は、いろいろ考えていた中では、自分としても意外？な薬学部になりました。妻はもちろん熊大にいますし、ぼくの熊大の研究グループも熊大に残りましたので、熊大も客員教授として兼任していますし、くわみず病院の睡眠外来も週１回から月１回に減らしましたが継続しています。<br />
　名市大への赴任は、決まってからの日数が短く、４月最初からフルに講義・実習を担当し、それに加えて、研究室と住居（単身赴任ですが）の引っ越しとセットアップなど、本当に忙しかったです。特に、ぼくの担当は薬理学という薬学部生物系の主要科目で国家試験でも重要ですが、ぼく自身、もともと生化学・分子生物学分野出身ですから、講義の前に、まず自分が勉強する必要があり、７月末に前期が終わり、ようやくほっとしました。こちらは、あまり研究のことは書かないブログなので、研究室のことについては、研究室のHP（<a href="http://bit.ly/NCUnp" target="blank">http://bit.ly/NCUnp）</a>をご覧ください。</p>

<p><a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2013/08/16/s_2.jpg" onclick="window.open(this.href, '_blank', 'width=440,height=600,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img alt="S_2" title="S_2" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2013/08/16/s_2.jpg" width="200" height="272" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a>　さて、ぼくの父は、８月１５日を「敗戦記念日」と呼びます。父は、昭和２年生まれで終戦時は陸軍士官学校に在学中だったため、空襲などの怖さは知りません。その点では、名古屋市内に住んでいて、焼夷弾の中を逃げ回った経験のある母の方が、戦争の怖さを身を持って知っているようです。しかし、父は一番、仲の良かった兄を特攻隊で失くしています。その兄は海軍（予科練卒）だったので、有名な知覧（鹿児島市側の薩摩半島にある）ではなく、反対側の大隅半島にある鹿屋（かのや）の基地から飛び立ったそうです。父自身は、戦争が嫌いで、本当は陸士にも行きたくなかったそうで、負けたのだから、終戦ではなく敗戦なんだと言っていて、ぼくも、子どもの頃から、その考えに染まっているので、今日は敗戦の日だと考えています。熊本に来たからできた親孝行で、両親を知覧と鹿屋に連れて行きました。また、鹿屋の記念館に、兄（ぼくの伯父）の写真を送って展示をお願いしました。右がその写真ですが、父に、そして、ぼく自身につながる面影があります。<br />
　ぼくは、この４月に３２年ぶりに名古屋に戻りましたが、実は、この夏休み、先日、熊本や東京に散らばっている家族と、妹の一家も一緒に集まって、何と！このメンバーとしては初めて、全員でカラオケに行きました（泊まったホテルのカラオケのできる部屋ということですが…）。そこで、何十年ぶりかわかりませんが、父の歌を久しぶりに聞きましたが、その中に、「同期の桜」がありました。<br />
　　貴様と俺とは　同期の桜　　同じ兵学校の　庭に咲く<br />
　　咲いた花なら　散るのは覚悟　　みごと散りましょう　　国のため<br />
この１番の歌詞は、父の鼻歌でよく知っていました。しかし、２番以後は、実は今回初めて聞きました。１番の歌詞は、まあ、戦争中の勇ましい軍歌だくらいに思っていたのですが、４番、５番の歌詞を聞くと、<br />
　・・・<br />
　あれほど誓った　その日も待たず　　なぜに死んだか　散ったのか<br />
　・・・<br />
　貴様と俺とは　同期の桜　　離れ離れに　散ろうとも<br />
　花の都の　靖国神社　　春の梢に　咲いて会おう<br />
　・・・<br />
だったんですね。死んでもよいから頑張ろうという１番はわかりますが、４番では実はもう死んでいたんですね。戦争の真っただ中で、まだ負けていない時に、こんな歌が市民の間で歌われていて勝てるわけはなかったのは、多分わかっていたんでしょう。そもそも、必ず死んでしまうというようなこの歌詞は戦意昂揚に役立ったのでしょうか？逆に発禁になってもおかしくないような歌の気もしました。おりしも、閣僚の靖国参拝が話題になっていますが、靖国神社が、このような存在だったというのも、初めて実感できた気がします。</p>

<p>戦争が嫌いだったという、父の気持が今さらわかった、夏でした。<br />
</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2013-08-16T11:47:32+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-42c2.html">
<title>「あん」 ドリアン助川（著）</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-42c2.html</link>
<description>小説を取り上げるのは初めてです。自分の趣味をあきらめて、趣味は「子育て」と書いて...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://amzn.to/15ponJ7" target="blank"><img alt="Photo" title="Photo" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2013/03/03/photo.jpg" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a>小説を取り上げるのは初めてです。自分の趣味をあきらめて、趣味は「子育て」と書いてきたし、空いている時間は、研究や直接興味のある分野の本しか読む余裕のない生活が身についてしまいました。高校時代に年に100本も見ていた映画に行ったのも、この前はいつだろう。<br />
</p>]]><![CDATA[<p>でも、先日、日曜朝のラジオ文芸館で「花丼」という料理の出てくる小説（<a href="#book1">↓</a>）の朗読を、ぼ～っと途中から聞いていたところ、何とも、いい話で最後まで聞いてしまいました。そして、初めて、それが東海高校の同級生のドリアン助川（明川哲也）君の作品と知り、思わぬ発見に、本当に嬉しくなりました。FaceBookでその話を書いたら、それ以上の自信作を発表するから、読んで欲しいと。それが、<a href="http://amzn.to/15ponJ7" target="blank">本書「あん」</a>です。人気沸騰で、なかなか手に入らず、今日ようやく一気に読みました。<br />
ひとことで言えば、これも、いい話でした。悲しいけど、いい話だった。それにディテールの描写が良い。「あん」の作り方の勉強にもなる（笑）。花丼もそうだったけど、これは助川君の「プロの料理人」としての経験から書けるんだろうね。そして、療養所のリアルな描写は、社会に対して物申してきたから書けることでしょう。<br />
でも、小説というよりも、これは、実話なんじゃないだろうか。いや、こんな話、ぼくだって、いろいろ聞いた気がする。もっともっと悲しい現実をいろいろ見てきたものを、時間も場所も、多分、国境も超えて練り上げて、甘く味付けしてできた登場人物たちの物語は、だから、ドキュメンタリーだし、ノンフィクションだとさえ感じて読みました。世の中には、小説として書いた方が良い、小説としてしか書けないこともある。<br />
というわけで、内容を紹介したいので、このブログは、ほとんど友人しか読まないので、以下ネタバレになりますが、少しだけ。<br />
「あん」は、どら焼きの「あん」で、人生に失敗して前科のある男が、どら焼きを焼いているところに、老女が現れます。彼女は、ハンセン氏病の療養所で一生を過ごしてきた人ですが、このどら焼き屋で、短期間、どら焼きの「あん」作りのアルバイトをします。外見に後遺症のある彼女にとっては、初めての仕事、そして、お客さんたちは、初めて療養所の外で知り合う人だったのでしょう。彼女の作る「あん」は評判になり、店も繁盛します。お客さんも彼女と話すようになり、一人の孤独な中学生の女の子は、自分の辛さを彼女に打ち明けたりしました。しかし、彼女が療養所から来ていることが噂となり、お客さんは減ってしまいます。そして彼女は店をやめ、どら焼き屋もなくなってしまいます。物語は、こんな悲しいエンディングを迎えますが、でも、老女にも、どら焼き屋の男にも、彼女を慕った女の子にも、何かが残された・・・こんないい加減な、まとめでは失礼な良い本ですので、みなさま、是非、お読みください。</p>

<p>ところで、ハンセン氏病の療養所は、熊本にも<a href="http://www.hosp.go.jp/~keifuen/" target="blank">菊池恵楓園</a>があります。熊大では前学長時代の2004年の55周年の記念行事で、「いのちのフォーラム」を開催し、柳田邦夫さんの講演、そして<a href="http://ryuichiro-n.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_874b.html" target="blank">結純子さんの一人芝居「地面の底がぬけたんです」</a>の公演を開催しました（→<a href="http://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakujouhou/kouhou/kouhoushi/kumatu/vol_14_file/014-08.pdf" target="blank">熊大通信</a>：この頃、ぼくは広報担当）。そして恵楓園からは、太田國男さんに来て頂きました。ぼくは、この時、初めてハンセン氏病の元・患者さんの話を聞いて、ショックを受けたことを覚えています。上の息子（当時、中１）が、結さんの芝居を見た後に、彼女が本当に患者さんだと思って、心配していたことも思い出しました。その後、恵楓園の何人かの方と知り合い、恵楓園も訪れましたが、最近は忙しくなってしまって全く行けていません。「忙しい」＝「心が亡くなる」です。</p>

<p>助川とは、同じクラスになったこともないけど、卒業後、歌手になった変な友人「たち」の一人です（別の一人は、弁護士になった→<a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-fe2a.html" target="blank">歌手（ロックンローラー）から弁護士（ロックンローヤー）に</a>）。東海高校は私立で、ぼんぼんが多く、「政治的に正しく」、社会のことに興味を持たない友人も多い。というか、みんなそうだよね。熊大のフォーラムも、学内で開いたのに、結さんの芝居を見に来た人は少なかったな。特に医学部からは。ぼく自身も、お金に苦労したこともないし、自分は人の痛みがわからないということに気がつき、愕然とすることがあります。そんな中で、助川は、<a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2005/12/post_8439.html" target="blank">薬害エイズの問題</a>の時には、日比谷公演で歌っていたし（単に叫んでいた？）、共感することが多かった。最近も、東北の震災被災地を自転車で回ったりして、相変わらずの活動に元気をもらっています。今回は、面白い本を読ませてもらいました。ありがとう！</p>

<p>こちらもおすすめ<a name="book1" id="book1">↓</a><br />
<a href="http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-79944-5" target="blank">●大幸運食堂</a>（PHP研究所, 2011年） 明川哲也著 《作家、道化師》<br />
→これもいい話。花丼が食べたくなる人、続出中（笑）→<a href="http://www.umihoshi.com/index.php?QBlog-20120112-1">作り方</a><br />
</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>読書感想文</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2013-03-03T00:18:18+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-a7e2.html">
<title>不条理なニュースたち　～「自由」の存在場所</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-a7e2.html</link>
<description>今朝のニュースで流れた国外の３つの話題を聞きながら、世界の情報を同時に得られる時...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>今朝のニュースで流れた国外の３つの話題を聞きながら、世界の情報を同時に得られる時代の「不条理性」とは何かについて、とめどなく思いを巡らせました。</p>]]><![CDATA[<p>最初がシリアの話題。反政府軍が首都ダマスカスの中心部に侵攻を始め、政府軍は空爆で反攻して、多数の死者が出ているという悲惨な内戦。「国」という単位で見れば、どう考えても「戦争」ではない方法で解決した方が得でしょうが、「国」という単位での理性が持てないから起きる不条理でしょうか。</p>

<p>次は、米国東海岸を低気圧が襲っているという話題。ボストン市内で50ｃｍくらいの積雪が予想されるとのこと。実は、妻が某雑誌の編集者と電話をする約束をしていたのが、ボストンのオフィスがクローズされるから予定を変えるからゴメンねというメールが来て、気になっていましたが、50ｃｍ積もると、北国なのに雪に弱いボストンは、しばらく完全に動かなくなります。</p>

<p>最後は、ブラジルのリオデジャネイロで真夏のカーニバルが始まったという話題。何ということもない話ですが、地球儀で見れば縦に並んでいるボストンとリオで、かたや寒波で人が死ぬかもと言っている中で、かたや炎天下で踊って熱射病で死ぬ人がでるかもという状況は、地球単位で見れば不条理ですね。貧困で飢餓に悩む国と、飽食で肥満に悩む国という対比も、よくされます（アメリカの肥満は貧困層の問題ですが）。</p>

<p>こんなことを考えていたのは、哲学・倫理学のゼミの大学院生との対話の中で、自由意志の存在の有無、自己実現とは、理性とは、という話題になったからです。</p>

<p>私たちは、「自己・理性」あるいは「自由」という言葉を、何となく一つの（不変で、絶対的な）モノとして考えがちですが、ぼく自身は、「自己」も「自由」も「理性」も、階層性、多様性、あるいは、多数性を持つ、相対的なものとして、とらえています。つまり、自由意志は、「あるとかない」という「二分論的」議論には、意味がないと考えます。</p>

<p>突拍子もない議論に聞こえるかもしれませんが、「私の意志」とか「私の自由」ではなく、「私の右手の自由」とか、「私の右脳前頭葉の理性」というものも考えられる。「私の体全体の自由」が問題になるのは、「私の体全体」が、環境（社会）との関係性で選択を迫られる場合に出現するものなので、一般的に言われる「自由意志」があるかという問題設定が必要になるのは、社会との関係性の中「だけ」です。逆に、個体レベルを超えて、夫婦の「自由」とか、自治体の「自由」、会社の「自由」、国の「自由」も想定可能で、当然、その各レベルに対して「意志・理性」が想定可能です。</p>

<p>このような「自由」のレベルを、一番よく「体現」しているのは、<a href="http://bit.ly/XgneRk" target="blank">カナダの頭部結合のシャム双生児の例</a>と思います。彼女たちは脳がつながっているので、感覚も共有していますが、別々の個性をもっています。そして、口も二つあるので、二つの異なる意見を同時に話せます。でも、行動は常に同時なので、意見の対立があっても、外部からは、場合によっては「一人」として対応せざるをえないですし、彼女たちも、最終的には、どちらかの意見に従います。彼女たちには、それぞれの「自由」が、あるいは「自由意志」があると言えるのでしょうか？</p>

<p>こう考えると、種々のレベルでの理性的でない行動や、不条理性も想定できます。最初のシリアの内戦など、人間一人のレベルで考えると、自己の臓器を自己の免疫系が攻撃してしまう自己免疫疾患のように見えます。免疫系は自分のミッションに従っているわけですが、個体としてはマイナスです。もちろん、免疫系には、自己の行動を監視するシステムが備わっていないので、免疫系に「理性」はない。でも、シリアの内戦を行っている人たち、それを、外側から何もできずに見守っている私たちには、一応、「理性」が備わっているはずです。でも、まあ、たいしたことはできないようです。これは「理性の限界」と呼ぶのが適当かもしれませんが、「限定的な理性」、つまりレベルの問題とも考えられます。</p>

<p>などと、久しぶりに哲学的に考えていました。<br />
</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2013-02-09T11:58:21+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-7de0.html">
<title>新春・夢三題</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-7de0.html</link>
<description>本日の朝日新聞週末版 beの、be between のコーナーが、夢についてのア...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>本日の朝日新聞週末版 beの、be between のコーナーが、夢についてのアンケートを取り上げていますが、コメントをさせてもらいました。購読中の方は、是非、ご覧ください。上野千鶴子さんの「悩みのるつぼ」の上です。以下からも、一部、見られます（デジタル版は有料です）。</p>

<p><a href="http://bit.ly/VW0CCS" taget="blank">（ｂｅ　ｂｅｔｗｅｅｎ）夢を気にしますか？</a><br />
</p>]]><![CDATA[<p>また、新潮社の雑誌、「考える人」にも、エッセイを書きました。</p>

<p> 「考える人」　2013年2月号 特集　眠りと夢の謎　 新潮社<br />
夢の中で考える<br />
<a href="http://www.shinchosha.co.jp/kangaeruhito/" target="blank">http://www.shinchosha.co.jp/kangaeruhito/</a></p>

<p>国立科学博物館が出版している「milsil」という雑誌も、睡眠と夢の特集で、こちらにも寄稿しました。</p>

<p>ミルシル　<a href="http://www.kahaku.go.jp/userguide/book/milsil_sample/milsil_vol31/default1.html" target="blank">2013年1号　特集：ヒトの眠りを科学する</a><br />
<a href="http://www.kahaku.go.jp/userguide/book/milsil/index.html" target="blank">http://www.kahaku.go.jp/userguide/book/milsil/index.html</a></p>

<p>この雑誌、科学博物館の冊子ですが、編集はプロ（学研）が手掛けていて、非常に綺麗な印刷と、わかりやすい内容で、400円ですから、お得に思いました。</p>

<p>以上、タイトルは意味が違うのではと言われそうですが(笑)、拙文３つのご紹介でした。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2013-01-12T19:58:11+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/2013-01e3.html">
<title>謹賀新年2013</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/2013-01e3.html</link>
<description>あけまして、おめでとうございます。

昨年も、家族４人、元気でした。両親と兄弟ま...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>あけまして、おめでとうございます。</p>

<p>昨年も、家族４人、元気でした。両親と兄弟まで含めると、私の母の怪我もありましたが、すっかり回復して、みな、大過なく過ごしております。<br />
</p>]]><![CDATA[<p><a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2013/01/04/2013s.jpg" class="mb"><img alt="2013s" title="2013s" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2013/01/04/2013s.jpg" width="300" height="204" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a>ぼくは、昨年は年初に４報の論文を発表し、年末の駆け込みの２報を含め、自分がlast author のものが６報、全部で１０報の論文を発表できました。二けたは久しぶりですし、Nature Neuroscienceに発表した論文は、いろいろな所で話題にしてもらい、最近、発売された雑誌にも、エッセイを書きました。</p>

<p> 「考える人」　2013年2月号 特集　眠りと夢の謎　 新潮社<br />
夢の中で考える<br />
<a href="http://www.shinchosha.co.jp/kangaeruhito/" target="blank">http://www.shinchosha.co.jp/kangaeruhito/</a></p>

<p>昭苑は、コーディネーターとして応募した熊大のリーディング大学院が10月に採択され、それ以後、超多忙な毎日です。息子たちは、優彦は卒研中で、修士課程に進学予定、寛彦は水球部で筋肉増強に励んでいます。</p>

<p>今年も良い１年になりますように。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2013-01-04T14:32:49+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-6567.html">
<title>第６２回全国学校保健研究大会</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-6567.html</link>
<description>全国の小中高校の保健教育に携わる先生の研究大会が50年ぶりに熊本県で開かれ、その...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>全国の小中高校の保健教育に携わる先生の研究大会が50年ぶりに熊本県で開かれ、その記念講演をさせて頂きました。良い睡眠習慣の重要性を話しましたが、1300人ほどの先生方に、熱心に聞いて頂きました。<br />
</p>]]><![CDATA[<p><img alt="20121109184337_2" title="20121109184337_2" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2012/11/09/20121109184337_2.jpg" width="200" height="146" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a>会の案内：<a href="http://kyouiku.higo.ed.jp/page2024/62th-zenkokutaikai.html" target="blank">第６２回全国学校保健研究大会</a><br />
　今回の大会のテーマは、「生涯を通じて、心豊かにたくましく生きる力を育む健康教育の推進－健康的かつ安全な生活を送るため主体的に行動できる子どもの育成－」でした。<br />
　「たくましく、主体的に」生きる力＝自律性をつけさせるためには、自分で判断する機会が多い＝自由が多い方が良いのであり、学校の義務的な拘束時間が長すぎることは良くないという話もしました。睡眠は、大切ですが、多くの子どもたちは、特に睡眠のことを意識しなくても、必要なだけ眠っていると思います。しかし、一部の子たちには、問題が顕在化するので、保健室の先生には、是非、知って欲しくて、講演を引き受けてきました。<br />
　これまでも、熊本県の小中養護教諭の研修会（530名）・高校保健研究会（30名）、学校保健ゼミナール（東京700名）、教育研究フォーラム（大阪400名）、長崎県養護教諭研修会（350名）、広島県高校保健会（50名）などで、養護・保健の先生たちに、睡眠の講演をさせて頂きました（人数は概数）。今回、全国大会で講演させて頂いたので、自分的には、一応、ひとつの目的達成？ということにします。</p>

<p>　今回使ったスライドは、いつものように、以下のページにアップロードしていますので、教育現場などなら、ご自由にお使い下さい。<br />
<a href="http://www.k-net.org/Zenkoku2012.html" target="blank"> 【2012/11/08 全国学校保健研究大会・記念講演資料】</a><br />
</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>睡眠障害相談室</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2012-11-09T18:38:16+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-c5de.html">
<title>睡眠学習の可能性を示す研究</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-c5de.html</link>
<description>眠っている間に知らないことを学んで、次の朝、目が覚めたら頭が良くなっていた。映画...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>眠っている間に知らないことを学んで、次の朝、目が覚めたら頭が良くなっていた。映画「インセプション」に出てくるような、寝ている間に記憶を書き込むという話は、これまでSFの世界の話でした。実は、昔、睡眠学習器というものが発売されたこともありますが、効果には疑問があり、今では廃れてしまいました（詳細は参考１）。</p>]]><![CDATA[<p>　ところが、そんな夢の可能性を示す研究が相次いで発表されました。これまでも、夢の中で新しいアイデアがひらめいたり、眠っている間に問題が解けてしまうことがあることは知られていました。また、睡眠中に、昼間、学習したことを「復習」して記憶を増強したり、余計な記憶を消して、記憶を整理していることは、わかっていました。しかし、眠っている間は、外部からの情報が入らないため、新しいことは覚えられないとされていました。例えば、眠っている人の耳元で何かを話したり、あるいは、まぶたをそっと開いて何かの絵を見せてから、その後に揺り起こして、何か聞いたり、見たりしたかを尋ねても、何も覚えていないし、夢に出てくることもありません。<br />
　しかし、最近、イスラエルのグループは、眠っている間に、音と組み合わせて、良いにおいと嫌なにおいをかがせるという巧妙な実験で、人が眠っている間も、新しい情報を学習できる可能性を実証しました（<a href="http://bit.ly/OoJWpf" target="blank">Naure Neuroscience 2012/09</a>）（詳細は参考２）。<br />
　また、ぼくたち熊本大学のグループは、ドーパミンという学習と睡眠を制御する物質の機能を研究して、同じドーパミンを使っていても、異なる神経細胞が学習と睡眠を制御することを示しました（<a href="http://bit.ly/ROcZhT" target="blank">Naure Neuroscience 2012/10</a>）（詳細は参考３）。学習する時は、普通は目がしっかりと覚めている必要があります。ですから、学習に使うのと同じドーパミン神経が、覚醒にも使われれば、簡単な仕組みでできると考えられていたのですが、実は違ったのです。つまり、学習に使われるドーパミン回路を活性化しても目が覚めないので、睡眠中に学習させることも可能になります。この研究は、ショウジョウバエで行ったものですが、ショウジョウバエでは、たった一個のドーパミン神経の活性化でも、睡眠状態を変えることもできました。この研究は、現在、研究員の上野太郎博士が、大学院の4年間をかけて完成した素晴らしい仕事です。<br />
　睡眠中に、高度の学習ができるかどうかは今のところ不明ですし、実際に人間に応用するためには、情報の入力方法を開発しなければいけないので、まだまだ実用化には、ほど遠い段階です。しかし、睡眠が記憶に重要であることは、既にいろいろな研究で示されていますし、ますます睡眠と学習・記憶との関係が大切になりそうです。<br />
　なお、この研究は、脳の回路をきちんと決定するという、ある意味では堅くて地味な仕事ですが、睡眠と学習の関係を初めて示したという意味で、一般の方にも興味を持って頂けたようで、たくさん報道もして頂きました（→<a href="http://bit.ly/ROcCEe" target="blank">こちら</a>）。というわけで、このブログは、原則として、ぼくの研究関連「以外」のネタ用ですが、こちらにも紹介しました。</p>

<p><br />
●参考１：睡眠学習<a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/10/21/ord_20.jpg" class="mb"><img alt="Ord_20" title="Ord_20" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2012/10/21/ord_20.jpg" width="300" height="383" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a><br />
　私の年代（50歳）は、「受験戦争」という言葉が定着した後の世代ですが、中学・高校の頃に、睡眠学習という言葉が流行しました。眠っている間に耳から聞いたことを、学習できるというのです。1976年には、睡眠学習枕というのも売り出されていたようですし、かなり売れたようで、以下のようにいろいろ記事があります。</p>

<p>◎串間努　「睡眠学習器」の巻<br />
<a href="http://www.maboroshi-ch.com/old/ata/ord_07.htm" target="blank">http://www.maboroshi-ch.com/old/ata/ord_07.htm</a></p>

<p>◎ついに日の目を見ることとなった私の秘蔵睡眠学習枕<br />
<a href="http://okuromieai.blog24.fc2.com/blog-entry-347.html" target="blank">http://okuromieai.blog24.fc2.com/blog-entry-347.html</a></p>

<p>◎睡眠学習枕<br />
<a href="http://ww3.enjoy.ne.jp/~ikumim/kiokunoawa/suimin.htm" target="blank">http://ww3.enjoy.ne.jp/~ikumim/kiokunoawa/suimin.htm<br />
</a></p>

<p>最初のサイトから、図（「中一時代」1976年12月号 P.102）をお借りしましたが、キャッチを読むと…<br />
「ねている間に差をつけろ　これが僕らの合言葉！！」<br />
「睡眠学習の威力！　この枕ひとつで眠っているうちになんでも覚えられる驚異の学習法！」<br />
「睡眠学習枕のおかげでクラストップになって女の子にモテるようになりました」（笑）</p>

<p>実は…ぼく自身も、中学の時に、睡眠学習ができることを信じて、英単語のスペルを覚えるために、カセットテープに自分でスペルを読みあげて録音して、それを眠る前に聞いていました。その結果、わかったことは、聞き始めるとすぐ眠ってしまうし、夜中に効果があるとは思えないけど、録音する段階で、結構たくさん覚えてしまっているので、効果がよくわからないということでした（笑）しかし、それを、こんな形で、自分自身が科学的に検証することになるとは思いませんでした。</p>

<p><a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/10/21/1.jpg" class="mb" target="blank"><img alt="1" title="1" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2012/10/21/1.jpg" width="300" height="169" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a>●参考２：イスラエルのグループの研究<br />
　２種類の異なる音を2種類の匂い（良い匂いと嫌な匂い）と組み合わせて、眠っている人に、音を聞かせた後に匂いをかがせます（図a）。次は、音だけを聞かせます。そして、音を鳴らした後、匂いをかぐような呼吸の大きさを測りました。すると、良い匂いと組み合わせた音の場合には、少し大きく息をしましたが、悪い匂いと組み合わせた音の場合には、匂いをかぎたくないのか、息を弱くしました。</p><br />
<a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/10/21/2.jpg" class="mb" target="blank"><img alt="2" title="2" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2012/10/21/2.jpg" width="300" height="123" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a>図c,dの左側の棒が良い匂いと組み合わせた音の後、右側が悪い匂いと組み合わせた後です。cは、ノンレム睡眠中で、dはレム睡眠中で、どちらも、睡眠中に学習が観察されました。</p>

<p><a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/10/21/photo.jpg" class="mb" target="blank"><img alt="Photo" title="Photo" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2012/10/21/photo.jpg" width="300" height="225" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a>●参考３：上野太郎博士の研究<br />
　ショウジョウバエも「学習」をしますが、この学習にはドーパミンが使われます。また、「睡眠」の制御にもドーパミンが使われます。ドーパミンは「学習」を促進しますが、「睡眠」は妨害（抑制）して、目を覚ましてしまいます（覚醒させます）。つまり、ドーパミンを増やすと、「目が覚めて」「学習する」わけです。逆に言うと、学習する時には目が覚めてしまうので、睡眠はできないと思われていました。<br />
　ところが、私たちは学習に使われるドーパミン回路だけを活性化しても、覚醒が起こらないことを見つけました。また、この学習とは別のドーパミン回路が、覚醒を引き起こすことを見つけました。つまり、ショウジョウバエでは、学習と睡眠・覚醒の回路を分離することに成功したのです。<br />
　図に示す黄色の部分が従来わかっていた部分ですが、今回、赤い方の回路を発見しました。黄色とは異なるドーパミン神経細胞が、記憶の中枢（キノコ体）とは異なる睡眠の中枢（扇状体）に接続する回路が、睡眠・覚醒制御を制御することを示したのです。（なお、ハエの脳の扇状体と、ヒトの脳の線状体は、全く異なるものです。）</p>

<p>この研究に、さらにご興味のある方は、こちらもお読みください→<a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/files/_final.pdf" target="blank">熊本大学プレスリリース</a><br />
</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>研究</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2012-10-21T14:13:15+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-2026.html">
<title>山中伸弥先生のノーベル賞受賞</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-2026.html</link>
<description>全国で話題になっているように、山中伸弥先生がノーベル賞を受賞しました。山中先生に...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/10/09/0708_2s.jpg" class="mb" target="blank"><img alt="0708_2s" title="0708_2s" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2012/10/09/0708_2s.jpg" width="300" height="204" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a>全国で話題になっているように、山中伸弥先生がノーベル賞を受賞しました。山中先生には、2008年から私たちの研究所の客員教授にもなってもらっているので、<a href="http://www.kumamoto-u.ac.jp/whatsnew/koho/20121009" target="blank">熊大のホームページでも学長がお祝いのメッセージ</a>を発表しています。<br />
</p>]]><![CDATA[<p>この写真は、その中にも出てくる昨年９月９日のKey Forumの時に、うちの研究室のメンバーと撮ったものです。良い記念になるはずだからおいでと若手を誘って撮ってもらいましたが、ほらね、良かったでしょ（笑）</p>

<p>今日は、熊本のマスコミが大量に、うちの研究室にも押し寄せて？教授（妻ですが）は大変そうでした。（記事は<a href="http://bit.ly/RcHEFF" target="blank">TKUのホームページ</a>から）<a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/10/10/news20121009_2.png" class="mb"><img alt="News20121009_2" title="News20121009_2" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2012/10/10/news20121009_2.png" width="300" height="435" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a>同時受賞のJohn Gurdon の弟子のDoug Meltonが、妻のハーバード大学留学時代の師匠なので、彼女は孫弟子でもあります。iPS細胞は再生医療の応用ばかりが注目されていますが、科学的には、やはり初期化が起きるというインパクトが一番大きかったです。カエルのクローン以上に驚きました。その意味で、ヒトiPS細胞の2007年の論文より、2006年のマウスの論文の方が衝撃的でした。４因子って、本当に、たった４つ？？？という感じでしょうか。</p>

<p>いずれにせよ、うちの夫婦と同じ歳で、これだけ近い分野の先生の受賞は、とても嬉しいです。おめでとうございました。<br />
</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2012-10-09T22:38:45+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-7901.html">
<title>恩師との再会：大樹寺・堀田岳成先生</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-7901.html</link>
<description>先日、東海中学・高校時代の恩師を訪ね、久しぶりにお目にかかることができました。
...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/10/08/dsc_0423m.jpg" class="mb"><img alt="Dsc_0423m" title="Dsc_0423m" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2012/10/08/dsc_0423m.jpg" width="300" height="225" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a>先日、東海中学・高校時代の恩師を訪ね、久しぶりにお目にかかることができました。</p>

<p>堀田岳成先生は、ぼくが東海中学時代に習った先生で、卒業後も年賀状だけは欠かさず出してきました。東海中学は浄土宗の学校で、堀田先生は学校の近くの高岳院というお寺の住職もされながら、東海学園の理事長も長く勤められました。理事長を退任された後、平成17年に<a href="  http://home1.catvmics.ne.jp/~daijuji/" target="blank">岡崎にある大樹寺</a>の第六十三世貫主となられました。</p>

<p><br />
</p>]]><![CDATA[<p>堀田先生は、東海という学校の伝統と雰囲気を最も代表する先生で、ぼくにとっては、最も尊敬する先生であり、非常に厳しく、よくしかられましたが、同時に可愛がっても頂き、何でもわかってもらえる（見透かされている）先生というイメージです。卒業後も何かあると思いだしていましたし、最初の著書を書いた時にも、お送りしましたが、なかなかお目にかかる機会がないまま、今になりました。</p>

<p>実は、先生の移られた大樹寺は、ぼくが幼稚園の2年間だけ住んでいた家のすぐ近くで、もちろんはっきりした記憶はないのですが、拝観に行ったこともある立派なお寺です。今の実家（安城市）からも比較的近いので、今回、長く帰省する機会に、思い切って連絡をしました。しかし、この歳になっても、電話をしている時は、直立不動で大汗をかきながら、ぺこぺこ頭を下げていたので、横でみていた連れ合いからは、何を悪いことをしたのかという目で見られました（笑）</p>

<p>堀田先生は、８４歳になられたそうですが、毎週一度は、名古屋まで自分で運転してテニスをしているという元気さで、奥様もお元気そうで何よりでした。<a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/10/08/dsc_0424l.jpg" class="mb"><img alt="Dsc_0424l" title="Dsc_0424l" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2012/10/08/dsc_0424l.jpg" width="300" height="223" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a><br />
相変わらずの、闊達なお話と、驚くべき記憶力には、圧倒され、元気を頂きました。次から次に、○○年卒のＯＢの△△が、□□した、という詳しい話が出てきます。本当に、いろいろなお話を聞きましたが、印象に残った話をいくつかメモします。</p>

<p>ぼくと同様に多数の卒業生が、何かあると堀田先生を慕って、相談や報告に来るそうで、フィールズ賞の森重文先生なども、いらっしゃるそうですが、司法試験を７回続けて落ちて、もう死にたいと言ってきたＯＢがいたそうです。堀田先生は、「じゃあ、そこの本堂で首吊ったらいいよ。あそこなら、阿弥陀さんが見ているから、絶対に極楽に行けるから」と、おっしゃったそうです。何と、その方は翌年の８回目で合格したそうです。何とも堀田先生らしい励まし方です。</p>

<p>選挙が近付くと、ＯＢが応援して欲しいと言ってくるそうです。どの政党であっても応援していたところ、ＯＢには民主党も自民党もいるので、二つの集会が同じ時間に同じ場所で重なってしまったことがあって、「わしでも、さすがに、ちょっと逃げ出してきたわ」と笑っていらっしゃいました。昔と変わらず豪快です。</p>

<p><a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/10/08/singyo1.jpg" class="mb"><img alt="Singyo1" title="Singyo1" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2012/10/08/singyo1.jpg" width="300" height="226" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a><br />
実は訪問する前に、<a href="http://bit.ly/RnUfGx" target="blank">ぼくが最近、書いた文</a>をお送りしていたのですが、それを読んで、「君の書いている『自己』の問題は、般若心経で言う真那識と阿頼耶識のことだね」と、付箋を貼った<a href="http://amzn.to/OO9fkx"target="blank">鎌田茂雄の般若心経講和</a>を示して、勧めて下さいました。う～ん、やっぱり、この歳になっても、今でも見透かされているわけで、まあ、お釈迦様の手の上にいる気分を、また強くしました。まいりましたが、堀田先生を訪ねて良かったです。</p>

<p>ほんの短時間というお約束でしたのに、結局、奥様ともども２時間以上、おつきあい頂き、おまけに帰る時には、広い境内を歩き切って駐車場を出るまで、ずっと合掌して送って頂き、本当にありがたく、もったいない時間でした。どうも、ありがとうございました。また来ますので、お元気で。</p>

<p><br />
＃実は、今回の帰省は両親の介護目的です。母が転倒して大腿骨頸部骨折、父も認知症があり、９月から３度目の帰省です。父は堀田先生と同じ８４歳。頑張れ！</p>

<p>＃訪問後、以前、住んでいたあたりを少しだけ歩いてきましたが、思い出せないと思っていたら、家の近くにある特徴的な歩道橋が今もあったため、一気に思い出しました。でも、家から「少し離れた」近くのスーパーまで、よく買い物に行った覚えがあったのですが、何と３軒しか離れてませんでした。記憶の中の距離だと、少なくとも１０軒以上の家の前を通って、遠くまで行った感じです。また、家の前の道が広くて渡るのが大変だと思っていたのに、歩道もないような狭い２車線の道で、幼稚園児サイズの縮尺を実感できました。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2012-10-09T00:00:30+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-c8e4.html">
<title>将来世代学の構想：脳神経科学の現在と将来</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-c8e4.html</link>
<description>今年の３月に発刊された以下の本に論考を発表しましたが、なかなか紹介する機会がなく...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>今年の３月に発刊された以下の本に論考を発表しましたが、なかなか紹介する機会がなく、今になってしまいました。<br />
<a href="http://amzn.to/OM5wEd" target="blank">将来世代学の構想―幸福概念の再検討を軸として</a><br />
</p>]]><![CDATA[<p>この本の１０章に、脳神経科学の問題として、自己について書いたのですが、これは、実際には脳神経科学の問題というよりも、ぼく自身の哲学的問題としての「自己」および「自己決定」についての問題意識をまとめたものです。<br />
よろしければ、お読みください。</p>

<p><a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/files/Kume2012-FutureStudies.pdf">脳神経科学の現在と将来</a> （ＰＤＦファイルです）<br />
</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>生命倫理</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2012-10-08T01:55:05+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-cd73.html">
<title>いじめ報道と飲酒運転、道徳と公共性</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-cd73.html</link>
<description>いじめについて、いろいろ報道されています。全く異なるものと思われるかもしれません...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>いじめについて、いろいろ報道されています。全く異なるものと思われるかもしれませんが、飲酒運転事故の被害者家族の言葉を聞いて、通ずるものを感じたので、メモしておきます。</p>]]><![CDATA[<p>昨年２月に高校生の息子さん、寛大（かんた）君とその友人を飲酒運転事故で失くした福岡の山本美也子さんの活動をＴＶで観ました。６年前に３人のお子さんが亡くなる、ひどい事故があったにもかかわらず、また、こんな事故が起きたわけで、印象に残っています。彼女は、その後、飲酒運転撲滅活動を続けてくれているそうですが、その言葉には本当に重いものがありました。</p>

<p>判決の時に、息子さんの友人が何人も傍聴に来ました。彼らは、ひとこと文句を言いたくて来たのですが、加害者を見て、「あまりにも普通の人」だったことに衝撃を受けたそうです。そして彼女自身も、「裁判の３日間だけは加害者のことを憎いと思いましたし、今でも許しているわけではありません。しかし、それよりも、ごく普通の人を加害者と被害者にしてしまう、飲酒運転に甘い社会に対して憤っています」と語っていました。加害者は、確かに罰を受けますが、一緒に飲んでいた人もいるし、お酒を出した店もある。誰かが、タクシーか代行を呼ぶよと言ってくれていれば、こうはなからなかったということです。加害者だけを責めても変わらない、その言葉は、そのまま、いじめの話につながると思います。</p>

<p>彼女のご主人は、交通事故で車いす生活をしている方で、そのお子さんが交通事故とは、運命は過酷なものです。お二人の活動の様子は、下記などに。<br />
<a href="http://blog.livedoor.jp/heart_space/" target="blank">http://blog.livedoor.jp/heart_space/</a></p>

<p>実は、今年６月２４日に、熊本市内でも、朝の通学中に高校生が飲酒運転事故で亡くなりました（<a href="http://bit.ly/Ln5RKL" target="blank">詳細</a>）。</p>

<p>この加害者はアルコール依存症だったようです。依存症ではない人が、少しの油断で起こす飲酒事故の問題と、アルコール依存症の問題は分けて考えた方が良い部分もありますが、飲酒運転に甘い、のは、飲酒そのものに甘い、のが素地です。依存症にならないよう、個人でできる努力も必要ですが、依存症になりやすい体質があることや、社会構造的な要因が大きいことを考えれば、個人を責めるだけではダメでしょう。飲酒や、その他の依存症について、社会のレベルで注意を喚起していかないと、飲酒事故撲滅はできません。脱法ドラッグ事故もありました。</p>

<p>いじめ報道でも、一部の意見は、それ自身が「いじめ」のように見えます。個人主義とか、能力主義とか、全て自己責任で他者を責める社会構造が、子どもたちに反映されていると感じます。上述の山本さんは、「お酒を飲まない人にも役割がある」と言ってますが、「いじめなどしていない（つもりの）」人にも役割があると思います。それは「他者の非難」ではありません。内田樹先生が書いていたことに共感しましたので紹介します。</p>

<p><a href="http://bit.ly/P5YUhq">いじめについて(内田樹の研究室)</a><br />
<a href="http://bit.ly/Nsh5Mn">いじめについての続き(内田樹の研究室)</a></p>

<p>（以下、私の言葉で一部要約してあります）</p>

<p>…子供たちがお互いの成長を相互に支援しあうというマインドをもつことを、学校教育はもう求めていません。</p>

<p>…豊かで平和な時代は、共同体を維持する公共的な仕事は税金で行政がやる。そのため、個人は自己利益追求、「自分探し」、自己実現に専念できる。そして、あまりに長く平和と繁栄が続いて、ついに日本社会から「大人」がほとんどいなくなった。自分のことしか考えない幼児的な市民ばかりになった。自己利益よりも公共の福利を優先的に配慮する「大人」が一定数いなければ、社会は保てない。</p>

<p>…学校の教員や教委を「いじめる」暇があったら、そういう「大人になれる」若者たちの登場をどうやったら支援できるのか、私たちはそれについて考えることに限られた資源を投じるべきではないのでしょうか。</p>

<p><br />
これらの言葉に共感する「大人」になるのに、ぼくも時間がかかりました。昨年、河野哲也先生の以下の本を読んでから、さらに、その思いを強くしました。みなさまに、お勧めします。</p>

<p><a href="http://amzn.to/OEt7jR" target="blank">道徳を問いなおす-リベラリズムと教育のゆくえ</a></p>

<p>こちらも、どうぞ<br />
<a href="http://bit.ly/Lnaswt" target="blank">本当は恐ろしい日本の道徳／河野哲也</a><br />
「どうして日本の道徳教育は、こんなにも辛気臭く、説教臭いのか」！</p>

<p>なお、「道徳は説教（精神論的なもの）でないこと」を、心身一元論的視点から考える、というのが、ぼくの最近のテーマです。</p>

<p>(追記) では、何か教育の現場で具体的な対策があるのか？とりあえず、「最低限の対策」として、消費税あげても良いから、小中学校の２０人学級！は実現して欲しいです。今でも４０人学級だなんて、先進国って、何のことでしょうか。<br />
　ただ、これも「他人任せ」の対策の一つでもありますので、各家庭レベルでできることを書いておけば、やはり学校教育に参加することだと思います。ぼく自身、決して誉められるほど、学校に協力はしてこなかったのですが、ＰＴＡの父親の会に入り、学級長をして担任の先生をサポートしたりしました。障害のある子の受け入れに、クラスの保護者から異論があった時に、話し合いを主導したこともありました。音楽やらスポーツやら、他の趣味は全てあきらめましたけど、「子育てが趣味」と言ってきましたので（笑）、好きで、楽しくやっていたと思われているでしょうし、実際、楽しかったですけど。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2012-07-14T19:56:21+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-eab5.html">
<title>上野千鶴子：女ぎらい―ニッポンのミソジニー</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-eab5.html</link>
<description>先日（脚注）、上野さんを囲む食事会と特別講演会があったので、きちんと読んだのです...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>先日（脚注）、上野さんを囲む食事会と特別講演会があったので、きちんと読んだのですが、いやはや面白かったです。<br />
<a href="http://amzn.to/yG11Cq" target="new">『女ぎらい　―　ニッポンのミソジニー』<br />
上野千鶴子：紀伊国屋書店</a></p>]]><![CDATA[<p>内容は、たった一行では、<a href="http://bit.ly/xRfUAF" target="new">イブ・セジウィック</a>の提唱した、ホモソーシャル、ホモフォビア、ミソジニーの概念を、日本の文化の文脈の中で解題した本・・・で、これ以上は、以下の書評を読むと、素晴らしくまとめてあるので（最後の逆襲も含めて）、書き直す気になりません。すみませんが、ご参照下さい。</p>

<p><a href="http://bit.ly/z1sKkM" target="new">東京大学(英米文学)・阿部公彦の書評ブログ<br />
『女ぎらい　―　ニッポンのミソジニー』上野千鶴子(紀伊國屋書店)</a></p>

<p>もちろん他にも興味深い点がたくさんあります。女性のミソジニーの中で語られる女子高文化、そして、林真理子、酒井順子、山田邦子、藤原紀香「的」な、それぞれの戦略の話はなるほどだし、ルネ・ジラールの「欲望の三角形」で、フロイト／ラカン的な鏡像対象への同一化への欲求が、「同一化対象の欲望の対象」に対する欲望になることで、男＝男－女の三角関係が生まれるという部分を、友だちの彼女を好きになりやすいことの説明にしてたところなど、なるほど「共同注視的自己形成だ」と考えながら読みました。</p>

<p>また、参加者４８名中男４名の（針のむしろの）特別講演会では、この本の感想を中心にワークショップをしたのですが、この本を読むのが苦しかったという方が多かったです。おまけに、ぼくより若い方の方が多かったのに、典型的な「男尊女卑」の体験がたくさん語られて驚きました。もちろん、まだまだ男女差別が残っていることは予想していたけど、妻と娘が父の帰りを三つ指をついて迎えるという家庭の話などには、さすがにまいりました。ぼくが、この本を楽しく読めたのは、やはり当事者的な体験がないからだと痛感しました。</p>

<p>ただ、ぼくは多少ミソジニー偏差値が低いとも思いますし、この点については、今も健在の両親、特に母親に感謝しています。母は、専業主婦ですが、女性も自立すべきと考えて、ぼくに対して家庭以外にも生きがいを持てる人と結婚すると良いと言ってました。父は、サラリーマンでしたが、幸い小さい会社の雇われ役員で、毎日７時には帰宅する人でした。そのため、会社のために働いている感じではなく、また、お金は大切なものではないというのが口癖で、その価値観が、ぼくの根底にあります。父は、昔ながらの何でも母にやってもらっている人でしたが、母を見下す態度を取ることは決してなかったこと、うちには体罰が全くなく、常に子どもは自由で、勉強はするなと言われたことなど、父にも感謝しています。</p>

<p>さて、講演会の話題で、メモしたこと。</p>

<p>男女差別の証拠として、「男性に生まれてきたかった女性」の割合が「女性に生まれてきたかった男性」に比べて、圧倒的に多いこと。確かに、ぼく自身、自分が女性だった方が良かったと思ったことは、あまりないです。ただ、今回のワークショップで、今でも男女差別が色濃く残っていることは実感したが、それでも「希望」だと思えたのは、あるお母さんが、自分の小学生の娘に尋ねたら、「男の子の方が良かったと思ったことはないよ」と聞いたという話で、少しずつは変わっているのだろうと思います。</p>

<p>猥談や女性蔑視の話題というのは、女性が入るとセクハラになるが、男性しかいない場でもホモソーシャルな「絆」を強める圧力になるということ。特に、それが「笑い」を誘う形の場合、強い同調圧力になるという。これは、男女の話だけではなく、自分が留学中に、英語の冗談についていけないと、疎外感を受けたことを思い出しました。ぼくは、男性同士だけの場でも、いわゆる下ネタを話すのが嫌いです。その意味で、フェミニズムの中で、性があからさまに語られることには抵抗感があり、自分はフェミ偏差値が低いのかと思っていましたが、これはホモソーシャルフォビアだったんだと、少し「自己肯定」できました。</p>

<p>今回はミソジニーでしたが、男女だけではなく、人種、障害、年齢、さらに、思想や嗜好など、種々の要因での「差別」が存在します。それは、その対象を阻害化したところで作られる「笑い」だということは、非常に重要だと思いました。これまで気がつかずに、笑っていなかったか、振り返ってみないといけません。</p>

<p>最終章で提言されている、男性がミソジニーを超える方法として、「身体の他者化をやめる」とあるのも印象的でした。ぼくは自己紹介で「趣味は子育てです」と書いてきました。それは共働きで必要があったからという以上に、子どもを育てたかったからですが、こういうことを素直に言えるようになるべきでしょう。また、逆に、フェミニズムを知った後、昔は、「ぼく」という男性的一人称を使うのは、政治的に正しくないので、なるべく使わないようにしていましたが、最近、自分のことを語るには気楽に使えるようになったことも、肯定しておきます。今は、女性でも好んで、ぼくを使う人がいますが、これも興味深いです。</p>

<p>余談ながら、上野さんの著書では、中西さんとの共著の「当事者主権」がお勧めです。今回、久しぶりに読み直しました。あと、最初にタイトルを見た時に、「おれは『女』が嫌いなんじゃなくて、『上野千鶴子のような女』が嫌いなんだよ」という方が、都庁の中あたりには、まだ生き残っていらっしゃる、というような文脈での、「女ぎらい」を、なぜか想像しましたが、もっと深い内容です（笑）ぼくの「女ぎらい」偏差値は、同世代平均より低いのは自信あるけど、少し若い世代なら、ぼくくらいが平均になっていると思います。やや希望が入っているが（笑）　あと、上野さんを囲む懇親会は、女性のみ参加可だったのですが、一応、「名誉女性」と認定して頂いたので、参加できました！</p>

<p>というわけで、発刊後１年以上経ってからの紹介ですが、面白い本です。みなさまも、どうぞ。</p>

<p><br />
＜脚注＞前項のことを考えていて、このエントリーは、書いてから長く公開していませんでした。勉強会は２０１２年の３月のことでした。<br />
</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>読書感想文</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2012-07-03T21:57:39+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-4ca0.html">
<title>低線量放射線被曝と妊娠・出産： 補足</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-4ca0.html</link>
<description>前項の注８に、コミュニケーションである以上、双方向性が担保される必要があると書き...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>前項の注８に、コミュニケーションである以上、双方向性が担保される必要があると書きましたので、頂いたコメントや質問に答えて、続編も書くつもりでした。</p>]]><![CDATA[<p>しかし、この項目は、本当にいろいろ考えることがあり、書き始めては途中で止まり、追加しては、一部消してと、全然、進まず、結局、放置していました。しかし、この話を書かないと他のことも書けないし、二つの出来事で、ちょっと吹っ切れて、補足を書いて終わりにすることにしました。一つは、偶然、東尾理子さんのブログを読んで考えたこと。もう一つは、ある勉強会で、この話をしたところ、少し自信を持てたことです。東尾さんのブログには、いろいろな問題もあり、既に話題にもなっているのですが、ぼく自身は、比較的高く評価していますので、少しここに引用しておきます。</p>

<p><a href="http://ameblo.jp/riko-higashio/entry-11267788968.html">クアトロテスト検査</a></p>

<p>…82分の1の可能性って言われました。<br />
…主人とゆっくり話した結果、受けない事にしました</p>

<p><br />
前項を書いた後、いろいろな批判を頂きました。その中で、一番、きつかったのは、障害のある友人からのものです。別項で書きますが、ぼくは選択的中絶には批判的な意見ですし、そもそも、生命倫理を教えている人間が、日本の母体保護法に胎児規定がないことを知りながら、あのような意見を書くべきではないだろうというものです。しかし、職業的な医師として、患者からの相談を受ける場合には、自分の価値観を押し付けないようにしています。ですから、あのような説明になるのですが、ブログという半公的なところに、politically correct ではない意見を書くことは、倫理的ではないという指摘は甘受します。</p>

<p>というわけで、今年のゼミでは、ロングフルライフ訴訟を取り上げますので、そちらで、この部分は、まとめるつもりです。</p>

<p>さて、前項は、もちろん間違いがないよう書いたつもりです。また、誤解もされないように、長く書いたのですが、それでも、説明できないところもあります。読んだ人によって、疑問を持つ部分が異なるでしょう。やりとりをした結果、お互いにメリットがあるのがコミュニケーションです。というわけで、批判・疑問について、修正・補足・返答をします。</p>

<p>あと、長く書いている理由は、現状で、低線量放射線被曝による影響は、短い言葉で語れないと思っているからです。その意味で、前項に、「短くしか語れない」場であるツイッターに書かれた、お二人の先生のコメントを引き合いに出したことは、不適当だったと反省しています。</p>

<p>菊池先生と、早川先生には、謝罪して、前項は、追記として修正いたしました。すみません。</p>

<p>それから、ぼくの「立場」を明らかにせよ！みたいな質問もありました。ぼくは、個人的に書いているだけで、例えば、○○の基準を××にすべきだ、みたいな主張はありません。敢えて書けば、低線量放射線被曝について心配している人と一緒に、ネット上や出版物に、いろいろ出回っている情報を読んで、ぼくの医学知識や科学知識でわかる部分は解説して、判断の基準にしてもらえれば良いかなと考えています。そして、心配している人を対象にしている以上、解説は「危険」情報を主に対象にしています。</p>

<p>上に書いたように、ネットの良いのは、ぼくの考えの不十分な点を指摘してくれる人がいるので、一人で考えるよりも、より正しくなりそうだということや、誰でも意見を言えますので、多くの情報に触れられることですから、どんな意見も、なるべくバイアスをかけずに読んでいます。</p>

<p>それから、このような質問に対する答えは、単純化・一般化できないと、ぼくは考えているので、基本は１対１のやり取りを想定して書いていますが、上にも書いたように、半公的な場所で書くことは政治的であることも確かです。例えば、ぼくの説明には、「最初から障害を悪いものとしている」という、差別的な視線が入っているという批判があることは当然で、この点は、これだけで本が一冊かけるくらい、重要ですが、難しい論点です。このあたりは、秋の生命倫理のゼミの時にでも、別項目で書きます。</p>

<p>一人一人が異なる価値観と背景をもつ患者さんとコミュニケーションする時に、最初に書いたように、医師側が自分の価値観を押し付けたり、いわゆる「政治的に正しい」考え方のみで説明することは不適切だと考えています。ですから、リスクについても、ICRPと20倍とか50倍とか異なるリスク予測がある時に、それを全否定することはしません。ぼくが２０倍とか５０倍と考えているわけではないのです。</p>

<p>というのが、総論的な補足コメントで、もう少し各論的には、</p>

<p>１．リスクについて、妊娠中に被曝したことを想定して書いているようだけど、この質問の文脈だと、妊娠前に被曝してしまった高校生が、将来を心配しているのではないか？<br />
→はい、これはその方向でも考えないといけませんね。妊娠前「だけ」の被曝なら、例えば、これまでの医療では、子どもでも必要ならレントゲンＣＴ検査をしてきたわけです。その時には、もちろん、なるべく生殖腺への被曝は避けてきたわけですが、前項に書いた5mSv程度では影響が検出できないとされています（注１）。そのため、それは気にしなくて良いというのは当然と思ってしまいました。もしかしたら、菊池先生は、その意味で書いたのかしら？ただ、たとえそうであったとしても、福島に住み続けるのなら、今後も低線量でも他の地域よりは多い被曝は避けられません。ですから、そこに答えないと意味がないと思ったので、前項のように答えました。<br />
　というわけで、今後、妊娠した時に、福島に住み続けるかどうかについての質問だと理解して、解答しています。</p>

<p>２．女性しか想定していなくて、男性を想定していない。<br />
→はい、確かにご指摘通りでした。ただ、「産めますか？」だったので…女性を考えれば良いかと…<br />
男性についてのデータはあまりないです。男性の方が、精子の生殖能については放射線感受性が高いとされていると思いますが、長期影響などは、不勉強につき不明です。バンダジェフスキーさんの本にも、何も書いてなかったです。</p>

<p>３．外部被曝量が５ｍＳｖ程度という見積もりは甘すぎる。<br />
→ほとんどの場所では、これ以下ですが、ご指摘通り、一部の地域では、難しい場合もあるかもしれません。でも、その場合、例えば最初の１年で年間１０ｍＳｖ，２年目が５ｍＳｖなどと、自分で計算ができるはずです。そして、それを○○の中に入れて、なおかつ、ほぼ最悪だと言われている数字を入れて考えてもらう。それでも、許容範囲だというのが、ぼくの意見ですが、それでダメだと思えば、転居するしかないわけです。</p>

<p>４．内部被曝１ｍＳｖ以下という見積もりも甘すぎる。<br />
→これは、当然、食べ物の種類にもよりますが、前項に書いたように、食品の実測値でもかなり低いようですし、WBC(ホール・ボディ・カウンター）の測定結果も、いろいろ出始めています。ぼくが知っている情報の範囲では、注５に紹介した、田崎先生の見積もりでは、1mSvに到達しないと考えていました。ただ、ぼくが知らないだけかもしれませんので、もし、もっと悪い情報があるようでしたら、是非、教えて下さい。<br />
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/housha/slides/CsIntake.pdf</p>

<p>なお、簡易計算では、大人の場合、放射性セシウム30Bqを毎日毎日食べた時、体重あたり約60Bq/kgとなり、もともと体内に存在した放射性カリウムと、ほぼ同じ量になるそうです。前項にも書いたのですが、既に体の中に誰でもある量が何割か増える程度で、極端に危険が大きくなるというのは、「科学的な蓋然性」はとても低いと考えます。</p>

<p>５．内部被曝は1mSv以下だとしても、バンダジェフスキーの説によれば、20Bq/kgの内部被曝でも、心電図が異常になっているから、内部被曝なら、1mSvより小さくても、危ないんじゃないか？<br />
→この心電図異常の話は、よく流れてきますし、彼の本も読みましたが、短く書けば、今回のぼくの説明は妊娠・出産についてで、その時のリスクには、そのようなものも全部ひっくるめて入っているので、ぼくが書いたのが「（それらも含めて）一番悪い見積もり」です。別のことに目を取られる必要はないということです。もちろん、心臓のことを心配してもかまいません。でも、それは別の形で心配して下さい。<br />
→不安になると、いろいろなことが同時に心配になってしまいます。ただ、少し落ち着いて考えると、二つ心配な場合には、どちらも「許容限度内」と考えられるのなら、今の生活を続けられるし、どちらかが、耐えられないほどリスクが大きいのなら、逃げ出すべきということになります。</p>

<p>とりあえず、直接の質問や批判は、こんなところでした。いずれにせよ、もともと避けられないものなら仕方ないが、放射線による影響なら、どんなに小さくても嫌だ、という感情をもつことは、被害者なら当然だと思います。ただ、それを、そのまま行動に移すべきか、立ち止まって、天秤にかけてみるか、というと、後者の方が、良いかもしれなくて、天秤にかければ、「危険側の言説」を、ある程度信じたとしても、福島は充分住める場所だと、ぼく自身はみなしているということです。</p>

<p><br />
</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>放射線健康障害・震災</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2012-07-02T21:40:58+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-3c8a.html">
<title>低線量放射線被曝と妊娠・出産：「わたしたちは子どもを産めますか」と福島の高校生に聞かれたら、</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-3c8a.html</link>
<description>久しぶりに放射線障害について書きます。福島原発からの放射能の大量放出事故から１年...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>久しぶりに放射線障害について書きます。福島原発からの放射能の大量放出事故から１年経ち、放射線とつきあいながら暮らしていくことへの想像が少しはできるようになったからです。また、<a href="http://bit.ly/Cr311" target="new">前項に書いたシンポジウム</a>もきっかけです。<br />
</p>]]><![CDATA[<p>最近、「自分たちは子どもを産めますか？」という質問を、福島の若い人から尋ねられたらという話題がTwitterで流れ、こんなやり取りがありました。</p>

<p>大阪大学の菊池誠先生<br />
<a href="https://twitter.com/#!/kikumaco/status/177411750369558528" target="new">https://twitter.com/#!/kikumaco/status/177411750369558528</a><br />
「わたしたちは子どもを産めますか」と福島の高校生に聞かれたら、<br />
心配ないと答えるのは大人としてのつとめでしょう。<br />
「そんな心配をさせる原発が悪い」とか言ってる暇があるなら、<br />
まずは子どもを絶望から救え。原発非難はそのあとだ</p>

<p>これに対して、群馬大学の早川由紀夫先生<br />
<a href="https://twitter.com/#!/HayakawaYukio/statuses/177533668464660481" target="new">https://twitter.com/#!/HayakawaYukio/statuses/177533668464660481</a><br />
「わたしたちは子どもを産めますか」と福島の高校生に聞かれたら、<br />
このままそこにいたら産めない体になるかもしれないと答えるのが大人としてのつとめでしょう。<br />
「まずは子どもを絶望から救え」なんて言ってる暇があるなら、<br />
さっさとそこから退去させろ。そこは危険地帯だ。</p>

<p>（追記：）<br />
（以下の中で、２箇所を、とりあえず修正します。早川先生、すみませんでした。）<br />
（文中で、相対リスクと絶対リスクが混在します。全体を読んで頂かないと、わかりにくい点、お許し下さい。）<br />
（その他の質問、批判などについては、別稿で、お答えする予定です。）</p>

<p>ここで問われている「産めますか？」は、文脈的には「不妊症になりますか？」という意味ではなく、出産に対して放射線の悪影響がありますか？という意味でとらえるべきかと思います。以下はその解釈をした上での話です。また、いろいろな背景があっての一言ですから、これだけを切り出して批判するべきではありませんが、自分の意見を書く前提としてコメントしますと、菊池先生については、普段から他の発言を読んでいて、基本的な考え方は同意しています。ただ、「心配ない」と言い切って良いかどうかについて、ぼく自身は躊躇があります。１４０文字という短い文の中で無理に「言い切った」のが誤解を招きやすいかなと思います。以下に書くように、環境を改善しないといけない人は、今でもいると思います。早川先生については、いち早くホットスポットについての警鐘を鳴らしてきた点など功績を認めますが、<del>福島から全員が退去するべきと読める点については同意できません。</del> （→「退去させろ」であって「退去するべき」ではないです。「全員」とは書いていないです。）、同意できない点があります。</p>

<p>ただ、これらの発言の内容よりも、福島の外に住んでいる人の間で、このような「紛争（論争）」があることに対して、やりきれなさを感じます。<a href="http://bit.ly/Cr311" target="new">３月１０日のシンポジウムの話題</a>に書いたように、被災地では種々のレベル（家族内、町内、学校内、地域内）でコンフリクトがありますが、それは、実は、より広いフレーム（県と国、学派と学派、国と国、あるいは、官と民）のコンフリクトの縮図であるという指摘があります。ですから、ぼくは、どのような立場からの発言でも、「当てつけ」的なコメントは嫌います。まあ、そう思いながら、自分でも書いてしまうことはありますが…コンフリクトがあることが、必ずしもいけないとは考えませんし、意見の違いは埋められないですが、少なくとも外部の人間は対話を促進できる雰囲気を作る方が良いと思います。</p>

<p>というわけで、この質問に、自分ならどう答えたいか、記載してみます。</p>

<p>ぼくは医師という仕事をしていて、専門の関係で、患者さんの年齢層が若いので、最低でも年に何度か、若い女性から、妊娠・出産・授乳についての相談を受けます。例えば、１．胸のレントゲンを撮ってしまった後に、妊娠していたことに気がつきましたとか、２．慢性の病気で薬を飲んでいて、悪影響が心配なので、妊娠する時には、やめるつもりでしたが、その前に妊娠してしまいました、という相談です（<u>注１</u>）。</p>

<p>１．については指針があり、100mSvまでの被曝の場合には、<strong>中絶を勧めてはいけない</strong>、ことになっています。通常のレントゲン検査では、これだけの被曝をすることはありえません。</p>

<p>２．については、日本の判定はわかりにくいので、アメリカの<a href="http://www.safefetus.com/fda_category.asp" target="new">ＦＤＡの基準</a>（A-D,Xに分類）を使って説明します。多くの場合、ＡやＢの相談で、医学的には大丈夫と考えられています。</p>

<p>でも、ぼくは、これまで「問題はないから（大丈夫だから）、産みなさい」と答えたことはありません(<u>注２</u>)。</p>

<p>実際の説明は、例えば、こんな感じです（<u>注３</u>）。</p>

<p>「ぼくは産科・小児科の研修で５０人くらいの赤ちゃんの出産に立ち会ったけど、その中に多指症の子がいたよ。他にも小さな異常のある子もいた。多指症は普通1000人に一人くらいだけど、５０人くらい立ち会っただけでも、そんな経験をするものです。先天異常の率は、どのレベルのものを含めるかで変わるけど、はっきりわかるものだけでも２００人の赤ちゃんに一人。小さいものを含めると、もっと多い。だから、レントゲンを受けたにせよ、受けなかったにせよ、そのくらいの確率で、あなたの赤ちゃんには、何かの「障害」があります。そして、まちがってレントゲン検査を受けちゃった（あるいは薬をやめるのを忘れた）ことは、その確率を、ほんのほんの少しだけ増やすかもしれない。人間は、何か悪いことがあると、自分や誰かの「せいにしたがる」ものだから、自分の赤ちゃんに何かあった時に、きっと、あなたは、あの時の検査（とか薬）のせいかもしれないと思うでしょう。でも、医学的には、そのせいじゃない可能性の方が圧倒的に高い。それでも、あなたが、そういうことがあった時に、くよくよして立ち直れないと思うのなら、今、中絶するという決断を否定はしません。ただし、もし、そうするなら、二度と妊娠は考えない方が良いよ。だって、障害を持つ子が産まれる可能性は意外に大きくて、２００分の１なんだから、そのリスクを受け入れられないのなら、妊娠すべきではないと思うから。だって、自分で思い当たるリスクがなくて妊娠したとしても、この２００分の１に当たった時に、きっとあなたは、別の原因を思いついて・・・例えば、妊娠中に食べた食品が悪かったのじゃないかとか、仕事のストレスがよくなかったのじゃないかとか、それとも、小さいころにした悪いことの罰が当たったんじゃないかとか言って、自分を責めるだろうから。それだったら、結局、同じことだ思うよ。そのくらいの覚悟ができないのなら、妊娠するのはやめた方が良いかもしれないということです。それに出産年齢が上がると、先天性障害の確率が上昇するのも、医学的事実だから、今回中絶して待つ間に、あなたの年齢が上がることによる影響の方が大きいかもしれない。もちろん、ぼくは、そのどちらも無視できる範囲だと考えてはいるけれどね。もっと詳しく知りたければ、自分でもいろいろ調べて考えてごらん（<u>注４</u>）。」</p>

<p>それでは、福島原発の事故の影響は、どのように考えたら良いのでしょうか？</p>

<p>これまでの調査で、同じ地区に住んでいても、内部被曝量に大きな差があることや、家庭によって食事中の放射性物質の量にも、大きな差があることがわかってきました。昨年、一ヶ月間で1mSvを超える被曝をしていた小学生がいたという報道もありました。また、新築マンションそのものが汚染されていた事例もありました。ですから、<strong>この質問への答を一般化すること</strong>が、そもそも大きな問題です。「正しく恐れる」という言葉がありますが、この「正しく」は、「漠然と一般論で考えるのではなく、数字を使って具体的に考える」という意味を含むと考えます。まず、きちんと情報を収集して、なるべく放射線を避けるようにすることは、残念ながら、今の福島では絶対に必要です。早川先生が「勉強しないと死ぬぞ」と書いているのは、そういう意味でしょう。できれば、だいたいで良いので、自分の被曝量を知ること。ただし、ここで、ぼくが言う「なるべく放射線を避ける」の意味は、<del>ここは早川先生とは違い、</del>（←ここに入れると、以下全てを早川先生が主張しているように読めますので、議論の中で、やってはいけない悪い例です。すみません。）福島からすぐに引っ越して、食品も日本の基準値を信用しないで全部ゼロを基準にするとか、西日本産にして、という意味ではなく、現在、住んでいる地域の汚染度に合わせてALARAと呼ばれる生活をして、想定されている平均レベル（住居や食品の放射線量が国の基準値を超えないレベル内）以下に留めるということです。そのような「一定の努力」をしている場合、平均放射線量の高い福島市などに住み続けても、年間の外部被曝線量は1mSｖ程度に収まるとされています。上に書いた小学生のように、明らかに年間20mSvを超える被曝をする生活を続けるのは問題です。この子の家族は転居したということですが、それは正しい判断だと考えます。幸いなことに、食品から、体内に取り込む放射性物質による内部被曝量は、現在の状況では、とても少ないと期待できます。朝日新聞の調査を見ても、最高値で1日18Ｂｑでしたから、この最高値を、毎日食べても、内部被曝量は年間1mSvを全く超えませんし、全ての人の体内にある天然の放射性カリウムからの被曝量も超えません（<u>注５</u>）。</p>

<p>こうやって、きちんと自分自身のこととして計算して考えてみるだけで、その段階で、安心できる方も多いでしょう。ただし、それでも、危険かもしれないと動揺している人もいるでしょう。</p>

<p>ですから、これ以後は、自分の被曝線量を計算して、○○mSv くらいだとわかって、それでも心配な人だけに向けて書きます。計算もせずに読むのはやめて下さいね。</p>

<p>さて、では、この影響が、どの程度あるのかを、<strong>悪い結果の出ている研究結果</strong>に基づいて考えてみます。たとえば比較的汚染度の高い地域の場合、数年間の累計では5mSvくらいの被曝を受けてしまうことはありうると思います。詳細は下に書きますが（<u>注６</u>）、そのレベルの被曝量で、なおかつ、悪い結果を参考にすると、先天障害が、自然な状態で0.6％だとすれば、それが0.66％に増えるレベル（割合として10％）のリスクがあるようです。なおこれは国際放射線防護委員会（ICRP）や国連放射線影響科学委員会（UNSCEAR）が採用している値に比べ極めて大きい値です。ＩＣＲＰは1000mSvで割合として100%増加と言っているので、5mSvで線形を仮定しても0.5％（人数として、0.003%）の増加になります。つまり、２０倍！大きい値です。ＩＣＲＰの係数で線形計算すると0.6％が0.603％になります。</p>

<p>リスクを高く見ている人でも、多分、5mSvで10%以上の悪い数字を想定しろという人は少ないでしょう（いたら、是非、コメントして下さい！）。この、さらに１０倍の5mSvで１００%違うというデータは、ぼくは見つけられませんでしたから（<u>注７</u>）、<strong>最悪を考えるとしても、このレベルで心配したら</strong>良いと考えます。上に書いたように、明らかな妊娠中に、5mSｖを超えるような「レントゲン検査」を受けてしまった場合でさえ、今の医学のマジョリティの意見は「問題ない」と言っていることも、もう一度強調しておきます。</p>

<p>放射線の悪影響がなくても 0.6%、つまり約200人に一人の何らかの先天異常という数字が、わずかに増える危険性がある。その「わずか」は、悪い見積もりだと、上に書いた5mSvで0.06％程度（10000人に6人）です。その後の判断は、最終的には自分でするしかないですが、数字については、たとえば、先天異常が増える要因としては、喫煙・アルコールなども有名ですから、その影響の数字も、是非、自分で調べてみて、放射線の影響と比べてみると、この「最悪のリスク」の大きさが、より実感ができるかもしれません。また、先天障害と言っても、治療可能で後遺障害がないものだって、多くあります。</p>

<p>最後に、0.06％は小さい値かもしれないけど、福島県で1万人の赤ちゃんが生まれて、もし悪い数字が本当なら、放射線による障害が確率的に６人に起きるんじゃないのですか？その一人が、自分の赤ちゃんになる可能性があるんじゃないですか？という疑問がわく人もいるでしょう。ご名答！と言ってあげたいのですが、それは少し違います。１万人の赤ちゃんが生まれたら、確率的には６０人の赤ちゃんに障害があって、その数が、もしかすると６５人とか６６人に増えるかもしれないということです。６０人の１人なのか、少し増えた中の１人なのかはわかりません。それに、ここに書いてきたことは、○○mSvの被曝を受けてしまって心配している、あなた一人に対して書いたものです。○○の所には、いろいろな値が来ます。それが少し大きめの人も小さめの人もいるでしょう。大きめでも、心配していない人もいるし、0.1でも心配している人もきっといますよね？その一人一人が、自分の問題として、読むために書いたものです。最終的に、６０人が何人になるのかはわかりません。ぼくは0.06％よりかなり小さいだろうと科学的に推測しているので、６０人のままであることを期待しています。いずれにせよ、最終的な「全体の数字（人数）」は、あなたの今の心配を考えるための数字とは、実は直接の関係はないのです。いろいろな数字が合わさって、最後に出てきた合計だけが、統計となる数字だからです。常に、個人としての確率が先に来るという原理を忘れないで下さい。</p>

<p>ということで、<strong>結論</strong>です。</p>

<p>一般論としては「心配がない」とも「避難すべきである」とも言い切ることはできません。本来、個人レベルで、ある程度の被曝量を計算したもとで、一定の信頼関係と双方向性がなければ、このような問題は語ってはいけないと考えています（<u>注８</u>）。その前提のもとで、敢えて書けば、ぼくが「実際に」福島の方から相談されたら、「リスクを否定はできない。ぼくは懐疑的だけど、最悪のデータに基づけば、日本人が毎年１年で浴びている放射線量レベルの１ｍSvでも、0.01％程度の危険があるという説もある。だから、ゼロと言い切ることはしないけど、この最悪の値としても、自分なら許容できる範囲と考える」ということを説明し、上に書いたレントゲン検査や薬の時の説明と同じ説明をします。</p>

<p>幸い、友人が福島で産科医になると言っていますので、実際、相談されたら、彼に説明してもらえそうです。</p>

<p><br />
＜<u>以下、脚注</u>＞</p>

<p>注１．こういう例を書くと、レントゲンを撮った医師を批判すべきだということになりますし、最近、さすがにレントゲンの例は激減しているのですけど、薬の例は今でも頻繁にあります。また、薬だけでなく、飛行機に乗ってしまったとか、電磁波を浴びてしまったとか（それがいけないと書いている本があったりしますので）、いろいろ相談されます。</p>

<p>注２．ただし、Ａに分類される薬の場合、外来が忙しすぎる時には、簡単に「気にしなくて良いよ」と話してすませたこともありましたね…ゴメンナサイ！</p>

<p>注３．このような説明には、いろいろな批判があります。その中には「心配をさせるからダメだ。ほとんどの場合は大丈夫なんだから、生まれてから、何かあれば説明すれば良い」という意見もあります。自分が産科医で、最後までつきあえるのなら、そういう考え方もあるのかもしれません。実際、「心配すること」が、体調を悪くする可能性もありますので、この意見には耳を傾けるべきだと思います（この部分に疑問のある方はノセボ効果という言葉を調べてみて下さい）。でも、ぼくは内科医なので、何かあった時に説明できる立場にないことと、「わかっていない／ぼくは知らない」という情報も含めて、なるべく多くを伝えたいというのが、医師患者関係に対する考え方なので、こんな説明をしています。もちろん、伝え方（表現）は、相手によって少しずつ変えますし、初診で相談を受けるわけではないので、それまでの治療過程で、きちんと信頼関係ができている方で、かつ、挙児希望の方にしか、このような説明はしません。文字で書くと、突き放しているように感じられるかもしれませんが、この話をする前後には、ぼく自身が子育てして、とても楽しかった話とか、障害がある素敵な友人の話とかを、常にしているという「関係性」がある上での、このような説明の文脈です。そもそも、ぼくは出生前診断で障害があるとわかっても出産を決意するような夫婦を支援したいと思っていますから。</p>

<p>注４．例えば、以下のＨＰなどが参考になります。<br />
妊娠初期に薬を飲んだ・Ｘ線を浴びたけれど大丈夫？<br />
<a href="http://www.ladys-home.ne.jp/faqsite/ans-files/FAQ-I/FAQ-I9.html" target="new">http://www.ladys-home.ne.jp/faqsite/ans-files/FAQ-I/FAQ-I9.html</a></p>

<p>注５．放射性セシウムを食べると、身体に一度、全部入りますが、それがまた尿などから出て行きます。出ていく量と、入ってくる量が一定になったところで、身体の中の放射性セシウム量は一定になります。身体の中には、放射性カリウムというのがありますが、これは自然に存在するので、赤ちゃんの頃から、食事を通じて入ってきて、不要な分が尿から出ていくので、何を食べても、放射性カリウムの量は一定になり、ほぼ体重に比例します。カリウムは野菜や果物、乾燥した食品（乾燥ワカメとか）に多く含まれますが、たくさん食べても、その分、出ていきますし、カリウムは身体にとって必要な物質なので、食べなければ身体から出さないようにするので、食べ物の内容にかかわらず、ほぼ一定です。ですので、野菜をたくさん食べるとカリウムによる被曝が多くなるという考え方は間違っています（→例：中川恵一先生の著書「被ばくと発がんの真実」の「野菜を食べるほど、内部被ばくが増えるわけですが、（p50）」などは間違い）。被曝量の計算は、例えば、以下のHPでできます。また、田崎先生の資料によれば、放射性セシウムの 1 日の摂取量が 30 Bq 以下なら、放射性セシウムの平衡量は自然な放射性カリウムの量を超えません。体内には、カリウム以外にもβ線を出す炭素（Ｃ１４）などもありますし、自然に持っているものの2倍以下というのは、ある意味では許容値かなと思います。ただし、自然のカリウムと異なり、hot particle が存在すること、つまり局所的に高線量の部位ができることが、吸入性の内部被曝の場合には問題だという意見もあります。</p>

<p>放射線被ばく量の累積値<br />
<a href="http://kokutetsu1047.web.fc2.com/exposure.html" target="new">http://kokutetsu1047.web.fc2.com/exposure.html</a></p>

<p>田崎先生のスライドは、きちんと勉強するために、とても役立ちます。<br />
<a href="http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/housha/slides/CsIntake.pdf" target="new">http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/housha/slides/CsIntake.pdf<br />
</a></p>

<p>注６．いろいろな研究、統計があります。低線量では影響などないというものが多くて、広島・長崎の原爆後にも先天異常や遺伝的影響はなかったというのがありますし、それらを信じることができれば、それが一番安心です。でも、悪い数字が書いてあるものがあるので、心配なんですよね。ですから、悪い数字を見てみます。例えば、京大グループのＨＰに以下の文献があります。ぼくが見つけた中では、これが「悪い影響が一番大きい」ので、これを読んでみましょう。日本語解説がありますし、原文もＰＤＦで読めます。</p>

<p>チェルノブイリ原発事故によるベラルーシでの遺伝的影響<br />
<a href="http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Lazjuk-J.html" target="new">http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Lazjuk-J.html</a></p>

<p>Genetic Consequences of the Chernobyl Accident for Belarus Republic<br />
<a href="http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr21/kr21pdf/Lazjuk.pdf" target="new">http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr21/kr21pdf/Lazjuk.pdf</a></p>

<p>この表１では、人工流産胎児の形成障害頻度ということで、中絶胎児の異常を調べています。これを見ると、５%程度の値が、15Ci/km2以上の管理区域では、７％（１年のみ９．６％の年もあった）とあります。</p>

<p>また、表２では、出生児の先天性障害頻度を調べていて、こちらでは、汚染の低い地域では事故前と後で５０％の増加であるのに対して、15Ci/km2以上では、８３％の増加だとされています。なお、チェルノブイリ事故の旧ソ連地域のデータの解釈の難しい点は、事故後に、放射線汚染の濃度に関係なく、死亡率がかなり上昇していることですが、ここでも先天異常の率が増加しています。しかし、放射線汚染がひどい地域の方が、より増加率が高いので、この分は放射線の影響だと考えられるということです。</p>

<p>この論文だけでは、表２が、福島のどのレベルに当たるのかはよくわかりません。チェルノブイリと福島では、土壌の汚染度が同じレベルの地域では、チェルノブイリの方がプルトニウムやストロンチウムの影響が圧倒的に大きいので、健康影響も大きい可能性が高いですし、また、チェルノブイリはセシウム１３７のみになった後でのデータが多く、初期の１３４まで含めて空間線量などが測定されている急性期の福島とは異なります。しかし、最悪にに考えても、現在の避難区域外で15Ci/km2以上の地域は、ほぼないはずですから、これより悪いことを想定する必要はないでしょう。表３との比較でいえば、この地域の被曝量の平均は10mSvよりは大きいと考えられるので、10mSvとします。実際には、これより大きい可能性がありますが、その場合には、計算がより安全な側に傾きますから、小さい値で計算します。すると、10mSvの被曝で、一定の影響＝0.6%が0.7%になる20％弱増加程度の影響があるという結論です。絶対的な増加は10mSvで0.1%です。ここに線形性（比例計算）を当てはめて良いかどうかも、本当はわからないのですが、これも域値なしの線形として、この値を使って、5mSvで、絶対値として0.06％としました。</p>

<p>最後に、表３によると、平均被曝線量が１０ｍＳｖ程度の二つの地域で計算すると、「障害頻度増加１％当りの平均被曝量」が、0.2とか0.3mSvになります。つまり、1mSv被曝すると、先天障害を持つ確率が3～5％上がるということです。ただし、この％は「そもそもの障害頻度」、つまり0.6%程度に対する%ですから、出生数に対しては0.02％～0.03％となりますので、上の値とほぼ同じです。</p>

<p>また、バンダジェフスキーの書いた「放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響」という本も、よく引用されます。こちらで注目すべきことは、実験動物のラットを用いた実験で、同じ汚染度（445Bq/Kg）のエサを食べさせても、妊娠ラットの方がセシウムの体内濃度が大きくなったという記載です。これは、「食べる量が増える」から当然ですが、濃度ではなく、「全体の量」で判断すべきという、当然ですが、重要な示唆を与えてくれます。この本には先天障害のことは出てきませんが、低線量での健康被害について学ぶべきこともありますので、余裕ができたら別項で解説します。</p>

<p>注７．補足に書くように、放射線量がより低いところでも、影響があったという報告もあります。しかし、例えば0.1mSvで２％という報告があったとして、それを信じたとしても、これは5mSvにしたら、100%になることは、絶対に意味しません。これは、トンデル論文の解釈について、ぼくが批判したことと同じです。論文の内容ではなく、その応用が間違っているわけで、0.１mSvで２%は、あくまで２％が最高の値で、その値で心配するべきで、それ以上に見積もるのは、疫学研究解釈の初歩的な間違いです。よく言われることですが、環境中の自然放射線だけでも、日本の数倍高い地域もあることや、原爆や原発労働者のデータ、チェルノブイリでも、中等度の被曝をした方のデータは沢山あり、それらの最高値を超えてしまうような解釈をするのは、間違いだと考えます。</p>

<p>注８．リスクコミュニケーションという言葉が、最近、よく使われます。コミュニケーションである以上、双方向性が担保される必要があり、例えば、何らかの説明を新聞紙上に書くだけでリスクコミュニケーションが完結すると考えるのは間違いです。持っている知識の量、考える方向性などが異なる人に、同じ説明で十分なわけがありません。その意味で、ここに書いているものも、全く不十分ですから、ご心配な方からのコメント・質問を歓迎します。</p>

<p><br />
補足：ネット上などに浮遊しているのは、具体性のない「恐怖」だと思います。そこに、具体性のない「安心」が流れても、解決になりませんから、「恐怖の元」になっている数字を、きちんと吟味するのは重要です。最近、こんな翻訳も出ました。そもそもネガティブな結果って論文になりませんから、しかたないのですけど、悪影響を報告した論文の集大成みたいです。</p>

<p><a href="http://isinokai.blogspot.com/2012/03/health-effects-of-chernobyl-25-years_07.html" target="new">『チェルノブイリの健康被害－原子炉大事故から25年の記録』</a></p>

<p><a href="http://bit.ly/ymIRf8" target="new">英語版</a>は既にななめ読みはしていましたが、日本語は読みやすいです。ただ、内容の真偽は別として、一般の方が読むと、誤解を招きそうな部分もたくさんあり、一部分だけ抜き出して恐怖を煽る人がいると嫌だなあと思います。元の論文の著者らが断定していないのに、こちらでは断定口調で書いてある部分もあります。また、個々の論文を見てみると、玉石混交（石の中に、たまに玉がある？）です。他力本願ですが、どなたか、これをさらに読み込んだ解説をかいてくれないかなと…</p>

<p>この中にも、<a href="http://isinokai.blogspot.com/2012/03/4-83-1988-unscear-84-600000-sv-40.html" target="new">第4章　遺伝的および催奇的障害（奇形）</a>という章があります。この章の内容の全部はここで触れられませんが、注意して欲しいのは、今さらながら、チェルノブイリの被害のスケールは、やはり福島より大きいということです（<u>注９</u>）。例えば、以下の記載があります。</p>

<p>「イギリスでは、チェルノブイリ事故後19年たってもいまだに、放射能汚染での規制が379の牧場（家畜業者）、20万頭の羊、7万4千ヘクタ－ルで継続している。同様の規制がスウェ－デン、フィンランド、アイルランドでもトナカイを対象に行われている117)。2002年のヨ－ロッパ委員会からの報告では、ドイツやイタリア、スウェ－デン、フィンランド、リトアニア、ポ－ランドに生息する野生生物・植物、イノシシ、シカ、マッシュル－ム、野イチゴや魚からも高濃度の1kgあたり数千ﾍﾞｸﾚﾙ以上のセシウムが確認された118)119)。」</p>

<p>反論もありましたが、日本での食品の規制値が１年後から既に、50-100Bq/kgに下げられたのは、安心の上では良いことだったでしょう。</p>

<p>この本を読む上でも、漠然と相対的な割合に着目するのではなく、きちんと、元になっている「数」に着目したいと思います。</p>

<p>たとえば、ドイツで事故の翌年に西ベルリンで、ダウン症が増えたという<a href="http://www.bmj.com/content/309/6948/158.full">BMJ論文</a>が紹介されています(100→Significant increase in trisomy 21 in Berlin nine months after the Chernobyl reactor accident, temporal correlation or causal relation? British Medical Journal 1994, 309: 158-62)。多数の論文が出された論争の結果の数字を見ると、多分、一過性に本当に増えているようです。しかし、増えた数は、平均で0.16％程度だったものが0.21％になったということで、実際の超過人数は１０数名です。また、これが「放射線」そのものの影響なのか、あるいはチェルノブイリ事故がもたらしたドイツにおける大きなストレスの影響なのかも確定できません。おそらく両方の影響がありますが、同様の増加が、放射線の被曝量との相関関係（より被曝量の多いところで、より被害が大きい傾向）が弱ければ、後者の影響が強い可能性があり、ぼくはそちらも考えます。</p>

<p>実際、その他の国の情報も読んでみると、チェルノブイリの事故の悪影響は、放射線の直接の影響とストレスなどの間接的な影響も含めれば、ヨーロッパの本当に広い範囲に及んだのだろうと思います。</p>

<p>ですから、福島の場合にも、放射線によるものに加えて、ストレス性の悪影響がある可能性は否定できません。そもそも、避難の時に、何人もの高齢者の方が亡くなりましたが、明らかに事故の被害者です。ただ、放射線そのものの悪影響は、最悪を考えても、被曝量が比較的はっきりしている注６に書いたレベルで心配するだけでよく、それより低線量被曝地帯のデータについては、やはり間接的な影響や交絡因子も含めて考えながら、対策をするべきだろうと思います。ストレスの悪影響があるのに、放射線のことだけに目を奪われていては、対策として不十分だからです。</p>

<p>注９．地図で比較したものとしては、以下がわかりやすいです。</p>

<p>福島原発事故に関して：チェルノブイリとの比較<br />
<a href="http://genpatsu.sblo.jp/pages/user/iphone/article?article_id=48905428" target="new">http://genpatsu.sblo.jp/pages/user/iphone/article?article_id=48905428</a></p>

<p>ここで学べるのは、セシウム137 の汚染レベルが同じでも、ストロンチウムやプルトニウムの汚染ではチェルノブイリの方が悪いことで、福島を考える上での好材料になるとは思います。</p>

<p>また、この図も含めてですが、チェルノブイリと福島の汚染地図の比較での大きな問題は、１．旧・ソ連の国の調査は、かなり遅れてされたことと、２．放出された核種が異なること、３．内部被曝量が、全く異なることです。チェルノブイリでは、内部被曝がかなり深刻であり、福島では内部被曝は、ほぼ心配がないレベルであるにもかかわらず、外部被曝の指標である、土壌のCs137濃度で同じ地域で同じ被害がでるという仮定は、本来、変です。ですから、ぼくが上に使った5mSvで10%というデータも、実際には、もっと小さく見積もるのが、本来正しいはずです。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>放射線健康障害・震災</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2012-03-14T23:05:08+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-5bca.html">
<title>紛争解決学からみる３．１１ ―東日本大震災からこれまで、今、そして未来への視点―</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-5bca.html</link>
<description>今日は昨年の震災から１年です。２時４６分に家族３人で黙祷をしました。
さて、昨日...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>今日は昨年の震災から１年です。２時４６分に家族３人で黙祷をしました。<br />
さて、昨日、3月10日に、熊本大学で表記のシンポジウムが開かれました。<br />
こちらがパンフレットのPDFファイルです→ <a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/files/2nd-Conflict-Resolution-Day.pdf" target="new">2nd-Conflict-Resolution-Day.pdf</a><br />
</p>]]><![CDATA[<p>あまり広報されていなかったので、少人数でしたが、いろいろと勉強になりました。</p>

<p>紛争解決学（conflict resolution）というのは耳慣れない言葉かもしれません。それもそのはず、この<a href="http://www.gsscs.kumamoto-u.ac.jp/edu/zenki/gen/01/outline/index.html" target="new">名前の講座</a>は、今のところ熊本大学にしかありません。ぼくは、この講座が属する文系の大学院である社会文化科学研究科の講義も担当していますし、准教授の<a href="http://www.gsscs.kumamoto-u.ac.jp/edu/zenki/gen/01/pro/05.html" target="new">石原明子</a>先生とも親しくしていて、<a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-b70b.html" target="new">２年前にも一緒にシンポをしました</a>。石原さんは、もう１年以上アメリカで研究していますが、福島にフィールドを持っていたため、震災後、何度も福島を訪れたそうです。その経験も含めて、「紛争解決学」という専門領域から見た、福島の問題を話してくれました。具体的な話もいろいろありましたが、総論的なまとめとして、以下の点があげられます。</p>

<p>１．環境が破壊されるような災害が起きた時には、種々のレベルのコンフリクトが起きること。<br />
　　→人間関係が崩壊する、住民全員がストレスを受けた状態で、余裕のある人がいなくなる。<br />
２．これらのレベルの異なる紛争は、実はより大きなフレームでの紛争の縮図になっていること。<br />
　　→ステークホルダー分析を行うと、縦横に異なるフレームが見えてくる<br />
３．福島の現状は、水俣病が水俣地域に引き起こした問題と一緒であること。</p>

<p>１．２．については外部から福島に対して何かしたいと考えている人の善意同士がぶつかって、その影響が、例えば、被災地の家族内での意見の相違につながり、マイナスに働くことがあるという意味で、非常に考えさせられました。簡単に説明すれば、例えば、政治のレベルでアメリカと日本、政府（与党）と野党、官と民という意見対立がある。放射線の影響についても、学問レベルで意見対立がある。それが、被災地の夫婦の間で、夫は政府の発表を信じているが、妻は別のソースからの情報を信じて、ただでさえも、被害にあって悪い状態なのに、さらに家族内の関係が悪化してしまうことにつながる、ということです。石原さんは、水俣への思い入れも強いので、福島の状況が、水俣の地域にもたらしたものと、とても似ている３．の点も強く指摘していました。実際、今でも水俣地域で住民同士の間に、いろいろなわだかまりがあると聞きますし、水俣の歴史を考えると、そうなるだろうと思います。彼女が被災地に行って、自分は紛争解決学を専門としていると話すと、今、必要なのは、そういう人なんだと歓迎されて、上に書いた夫婦間の危機、学校でのいじめ問題、地域の中での意見相違の解決のしかたなど、種々のレベルでのコンフリクトを相談されるそうです。</p>

<p>なお、このようなコンフリクトの原因として、彼女は以下の４点を指摘していました。<br />
１．福島の場合には、人災の面があり、単なる天災と異なること。つまり、同じ死亡でも、病死＜事故死＜殺人の順に紛争を生じる影響力が大きくなる<br />
２．社会制度面では、そもそも法制度そのものが敵対的プロセス（裁判）を使用している<br />
３．環境というのは、生きていく上で、最も基盤となる（マズローのいう一番低レベルのニーズ）ことから、それが脅かされた時の反動も大きい<br />
４．限界状況に置かれることで世界観・価値観の相違が浮き彫りになること。余裕がある状況なら、全員を助けられるが、１０人中９人しか助けられなければ、誰を助けるのか意見の違いが鮮明化する。</p>

<p>では、どのようにするべきかという点で、<a href="http://comfaci.com/about/nori/" target="new">廣水乃生</a>（ひろみずのりお）さんの話も勉強になりました。彼は、学校の教員を経験した後、プロセス心理学（ミンデル）を学び、今は、以下の研究所の代表をされています。福島の問題に限らず、コンフリクトが存在する集団で、コミュニケーションを促進することで（この説明は不十分ですが）、希望へつなげるのが、プロセス心理学のワークで、彼が、それを応用した事例の紹介がありました。</p>

<p>廣水乃生さんのコミュニティファシリテーション研究所のＨＰ<br />
<a href="http://comfaci.com" target="new">http://comfaci.com<br />
</a></p>

<p>プロセス心理学については、ミンデルの「<a href="http://amzn.to/xVT2zo">紛争の心理学―融合の炎のワーク</a>」を読んで頂くと良いかと思います。この中で、ミンデルは紛争をポジティブにとらえて、「紛争の炎は、希望の炎に変えうること」を記載しています。</p>

<p>なお、この二人はアメリカと茨城から、スカイプで講演ということで、熊本のような地方でも、先端の話が聞けるのはありがたい時代です。</p>

<p>他にも、上島さんの瓦礫の広域処理についての話は、なかなか面白かったです。全く、フォローしていない話題なので判断はできませんが、彼女の紹介にあった<a href="http://www.nippon-dream.com/?p=7297" target="new">田中康夫さんの意見</a>なども読むと、「広域処理＝善」、「放射性物質が危険だという誤解のもとに住民運動で拒否されている」という、単純なとらえ方には、問題があるのかもしれません。</p>

<p>ミンデル的に考えれば、紛争もポジティブに変えていければ、復興への原動力にもなりえると思います。１年経った今、被災地の人の幸せを願います。</p>

<p>＜追記：本筋から離れますが、瓦礫について補足＞<br />
１．以下のブログには、別の視点があります。<br />
　<a href=" http://www.taro.org/2012/03/post-1171.php" target="new">震災がれきＱ＆Ａその２河野太郎公式ブログ ごまめの歯ぎしり</a><br />
２．基本知識としてこちらの資料を教えてもらいました。<br />
　<a href="http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4363e.html" target="new">東日本大震災の際の津波被害によって発生したがれき量</a><br />
</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>放射線健康障害・震災</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2012-03-11T16:24:26+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/paroxysmal-toni.html">
<title>小児発作性強直性眼球上転 Paroxysmal Tonic Upgaze</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/paroxysmal-toni.html</link>
<description>ぼく自身、初めて目にした病名ですから全く経験はありませんでしたが、知人のお孫さん...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>ぼく自身、初めて目にした病名ですから全く経験はありませんでしたが、知人のお孫さんが、この診断を受けたとのことで、相談を頂きました。日本語の情報が、ネット上には、ほとんどないようなので、weekend volunteer で、総説の翻訳をしました。</p>]]><![CDATA[<p>翻訳の本体は、ぼくのWEBページの方に、暫定的に公開しています。<a href=" http://k-net.org/ptu.html" target="new"><br />
http://k-net.org/ptu.html</a></p>

<p>専門の方で、何か問題を発見されたら、是非、ご指摘ください。</p>

<p>現在は、日本語の情報ページは、論文を紹介したページしかありませんでしたが、英語では、患者さんの家族の作っているページがあり、情報も豊富でした。</p>

<p>発作性強直性眼球上転 Paroxysmal Tonic Upgaze の会<br />
<a href="http://www.upgaze.org/" target="new">http://www.upgaze.org/</a></p>

<p>この中に、<a href="http://www.upgaze.org/PDF%20docs/Paroxysmal%20Tonic%20Upgaze%20-%20A%20Review.pdf?ID=20045068" target="new">2005年に書かれた総説</a>があります。</p>

<p>翻訳したのは、これです。</p>

<p>なお、この論文のPubmedリンクは以下です。</p>

<p><a href="http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15737699" target="new">http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15737699<br />
</a><br />
Paroxysmal tonic upgaze of childhood--a review.<br />
Ouvrier R, Billson F.</p>

<p>Department of Neurology<br />
The Children's Hospital at Westmead <br />
Locked Bag 4001, Westmead<br />
Sydney, NSW 2145, Australia. </p>

<p>Ouvrier and Billson (1988) were apparently the first to describe this entity. In the four original cases, the clinical features were as follows: (1) onset usually under 1 year of age, (2) episodes of variably sustained conjugate upward deviation of the eyes, with neck flexion (chin down) apparently compensating for the abnormal eye position, (3) downbeating saccades in attempted downgaze, (4) normal horizontal eye movements, (5) diurnal fluctuation of symptoms, (6) frequent relief by sleep, (7) exacerbation with febrile illnesses, (8) varying degrees of ataxia, (9) neurological examination usually otherwise normal, (10) absence of deterioration during long-term follow-up, (11) eventual improvement, (12) usually negative investigations, including imaging, EEG and CSF neurotransmitters. As of 2002, 49 cases have been reported. Aetiological factors have included autosomal dominant inheritance in four families, foetal exposure to sodium valproate in three cases, and structural lesions in five (hypomyelination x 2, periventricular leukomalacia, Vein of Galen malformation, pinealoma). Only a few cases have responded to L-dopa. The pathophysiology is still not understood. The outcome appears to be good in about half the cases. Ataxia, borderline cognitive abilities and residual minor oculomotor disorders are seen in the remainder.</p>

<p>翻訳については、以下をご覧ください。<br />
<a href=" http://k-net.org/ptu.html" target="new">http://k-net.org/ptu.html</a></p>

<p>＜追記＞<br />
貴重な情報を教えてもらいましたので、早速、追加します。</p>

<p>抗精神薬の副作用で、Oculogyric crisis （OGC, 注視発作、眼球上転発作）という症状が知られていて、機序としては似ているかもしれません。このOGCで重要なことは、副作用だけではなく、心理的な機転でも起きるということです。残念ながら、今回翻訳した総説には、その可能性が一切触れてありませんでしたが、特に年長児の場合には、その面での観察も重要ですね。</p>

<p>Oculogyric crisis については、以下のページが参考になります。</p>

<p>英語ですが<br />
Wikipedia: <a href="http://en.wikipedia.org/wiki/Oculogyric_crisis" target="new">http://en.wikipedia.org/wiki/Oculogyric_crisis</a><br />
Canadian Movement Disorder Group:<a href="http://www.cmdg.org/Movement_/drug/Oculogyric_Crisis/oculogyric_crisis.htm" target="new"> http://www.cmdg.org/Movement_/drug/Oculogyric_Crisis/oculogyric_crisis.htm</a></p>

<p>清澤眼科医院通信：1191　Oculogyryc crysis 眼球上転発作(注視発作, 注視痙攣, 注視けいれん)<br />
<a href="http://blog.livedoor.jp/kiyosawaganka/archives/51390630.html" target="new">http://blog.livedoor.jp/kiyosawaganka/archives/51390630.html</a></p>

<p><br />
なお、以下に、最初に頂いた相談と、ぼくからの返信を、以下に記します。</p>

<p>> 女児の8ヶ月児ですが、<br />
> 7ヶ月の頃から眼球が突然に上に行き、瞬間ですが白目になったりもします。<br />
> 発作は一日に一回のこともあれば、数回繰り返すこともあります。<br />
> 眼球が上転したあとはにこっ！と笑うことが多いです。<br />
> 夢中で遊んでいる時はせず、遊びと遊びの間にふとやるようです。<br />
><br />
> やる前はちょっとボーとしているようですが、<br />
> やるぞやるぞ、とおもっても上転しなこともあり、<br />
> また何事もなく遊びます。<br />
><br />
> 顔、手、などを触られるのを、普通の乳児より嫌がるようです。<br />
><br />
> 癲癇を疑い、小児の専門病院で一週間かけて精密検査をしました。<br />
><br />
> その結果、眼球上転時に脳波の異常は見られず、手足の痙攣もついてない<br />
> ところから、癲癇は否定されました。<br />
> 精密検査は脳のMRI、血流、骨髄液採取でしたが、<br />
> いずれにも病変は見られず<br />
><br />
> 発作性強直性眼球上転P aroxysmal Tonic Upgaze Presenting<br />
> という病名がつけられました。<br />
><br />
> 対処療法もなく、投薬もなく経過観察のみの現在です。<br />
><br />
> 世界でも15例（ユーチューブでは海外の症例の映像がありました）。<br />
> その他ネットで調べても2例くらいしか挙がってきません。<br />
> 論文もありましたが英語バージョンで私には読めませんでした。<br />
><br />
> 診断した医師のおっしゃる現状と今後の予測は下記の通りです。<br />
><br />
> ■医師の所見では＜症状は成長と共に、4～5年後には消失する可能性がある＞<br />
> ■3パーセントくらいの子どもに知的障害が残るおそれもある。<br />
> ■今の所、脳に病変はないが、脳が小さいのでこれから病変がでる前触れかも知れず、<br />
> 経過観察をする必要はある。<br />
> ■発作性強直性眼球上転が頻繁に起こり、なおかつ手の振るえなどが付いたりしてきたら再検査を。<br />
><br />
> とのことでした。<br />
><br />
> 質問は、<br />
><br />
> 1、このまま投薬もなく何かの病気の前触れであればそれを待つしかないのか、<br />
> 2、本当に消える事もあるのか。<br />
> 3、またこの病気を多く扱っているどこかの病院があるのか、<br />
> 4.他の症例はどうさがしたらいいのか、<br />
> 5.脳波の検査は一度だけでしたが、眼球が上転するときに脳波は乱れていないので癲癇は否定されたのですが、このまま脳波異常なしと見ていいのか、かくれ癲癇ではないか？<br />
> 6、頻繁に眼球上転を繰り返すなら再度脳波の検査をしたほうがいいのか、<br />
><br />
> どうしたらいいのかわからず……途方にくれている状態です。<br />
><br />
> 患者会があったらいいのですが……<br />
><br />
> 何かご存知の事がありましたら、教えていただけないでしょうか？<br />
></p>

<p><br />
熊本大学の粂です。すっかりご無沙汰しております。</p>

<p>お孫さんのことということで、心配ですね。ぼくも初耳でしたので、ネットで調べた範囲の情報です。もうお調べになったと思いますが、英語ですが以下にＰＴＵの情報をまとめたサイトがあります。</p>

<p>いろいろ参考になりますが、オーストラリアのグループの調査で、人口４００万の地域で８年に１６人の報告があったそうで、すごく稀というわけでもなさそうです。</p>

<p>この総説の中では、脳の基質的な異常や、運動失調など他の異常も示す子も含まれているのですが、それでも長期経過観察で悪化することは少ないようなので、主治医の先生が説明されたように、お孫さんの場合、合併症や基礎疾患がなさそうですし、予後は良さそうです。</p>

<p>> 1、このまま投薬もなく何かの病気の前触れであればそれを待つしかないか、<br />
> 2、本当に消える事もあるのか。<br />
少なくとも、上の総説を読むと、症状がなくなったケースがあったようですし、下に紹介する日本の例でも、症状が消失しているケースがあります。また、進行性の病気の症状として見つかったケースはないようです。ただ、これも主治医の先生の説明通り、慎重に経過を見る必要はあると思います。基本的に現状で治療の必要性がないので（てんかんではなないので）、投薬の必要もありません。</p>

<p>> 3、またこの病気を多く扱っているどこかの病院があるのか、<br />
> 4.他の症例はどうさがしたらいいのか、<br />
予後が良い症状だとすると、症例を集めている先生はいらっしゃらないかもしれません。患者会がないのは、ある意味で悪い病気ではないということでしょう。日本語の報告を、医中誌で検索できた範囲で以下に紹介します。</p>

<p>> 5.脳波の検査は一度だけでしたが、眼球が上転するときに脳波は乱れていないので癲癇は否定されたのですが、このまま脳波異常なしと見ていいのか、かくれ癲癇ではないか？<br />
> 6、頻繁に眼球上転を繰り返すなら再度脳波の検査をしたほうがいいのか、<br />
この部分は、主治医の先生とのご相談が重要です。ただ、一般論としてのお答えをすれば、今回の検査中に症状が認められたのに脳波異常がなかったということは、近い時期に、もう一度検査をしても、同じ結果になる可能性が高いです。また、この結果から、今は脳波でわかるようなタイプのてんかんではないと考えてよいと思います。かくれ癲癇という言葉の意味が、よくわかりませんが、脳波上、はっきりした異常波が見つからないタイプのてんかんもありますが、メールの症状では、意識障害やけいれんもないようですし、分娩時の異常などもなかったのなら、てんかんを疑う必要はないと思います。</p>

<p>今後、頻度が今よりも増えてきたり、眼球上転時に意識消失が起きるなど、明らかに症状が変化してきた場合には、当然、また検査をするべきだと思いますが、当面は、経過をみるので良いかと思います。</p>

<p>以下、ご参考まで。</p>

<p>2007008733<br />
【神経疾患】　Paroxysmal tonic upgaze of childhoodの1乳児例(原著論文/症<br />
例報告/特集)<br />
Author：中河いよう(星ヶ丘厚生年金病院 小児科), 井上美保子, 北條恵子, 松<br />
尾康史, 澤本好克, 中島充, 塚田周平<br />
Source：小児科臨床(0021-518X)59巻9号 Page2017-2021(2006.09)<br />
Abstract：生後1ヵ月から1日数回の眼球上転運動があり,7ヵ月時に感染症を契機<br />
に同運動の増悪をきたしたParoxysmal tonic upgaze of childhoodの1乳児例を<br />
経験した.特に前兆なく両眼球が同期して上転し,そのまま1～2秒間固定されて中<br />
心位に戻り,再び反復する眼球運動を呈したが,抗けいれん薬などの薬物療法をす<br />
ることなく,当科受診後約10日間で急速に自然終息した.脳CT,脳MRIおよび脳波所<br />
見は異常なかった.その後再発することなく,現在3歳で発達は正常である.本症は<br />
1988年にOuvrierらによって報告された概念で,異常眼球運動を呈する乳児では本<br />
症も考慮に入れて経過観察を行い,不要な投薬を回避すべきと考えられた(著者抄録)</p>

<p>2003026823<br />
神経疾患　Benign paroxysmal tonic upgazeの1例(原著論文/症例報告)<br />
Author：尾崎望(京都民医連中央病院 小児科), 玉本晃, 出島直, 橋本加津代<br />
Source：小児科臨床(0021-518X)55巻8号 Page1614-1618(2002.08)<br />
Abstract：7歳男児.周期的な眼球上転と嘔吐発作を主訴とした.出生時,乳幼児期<br />
に特に問題なく,9ヵ月時に上気道感染症に罹患した後に体幹失調,回転性めまい<br />
を伴う眼球の上転と嘔吐を認めた.無治療で3日後に症状はすべて消失したが,以<br />
後発作を頻繁に繰返した.発作時を含めて脳波異常なく,抗痙攣剤は全く不応で<br />
あったが,6歳4ヵ月からアセタゾラミドを開始し,発作は完全に抑制された.本例<br />
の臨床経過はbenign paroxysmal tonic upgazeに一致するが,回転性めまいと嘔<br />
吐の合併は周期性失調症2型とみることもできる.アセタゾラミドにより前庭症状<br />
だけでなく眼球上転発作も改善しており,両者の病態における関連性が示唆された</p>

<p>2002240337<br />
Paroxysmal tonic upgaze of childhoodの1例<br />
Author：望月美佳(埼玉県立小児医療センター), 浜野晋一郎, 大島早希子, 奈良<br />
隆寛, 田中学, 杉山延喜, 衛藤義勝<br />
Source：脳と発達(0029-0831)34巻4号 Page353-356(2002.07)<br />
Abstract：1歳2ヵ月女児.生後12ヵ月時に化膿性扁桃炎罹患後,突発性の上方への<br />
異常眼球運動が出現した.valproate sodium,phenobarbital投与を行ったが症状<br />
の改善を認めず,2ヵ月後に入院となった.意識清明で,深部腱反射も正常であった<br />
が,覚醒後より眼球が1～2秒かけて上転し,その後急速に下転する動きが出現<br />
し,2～3時間反復した.神経学的に異常は認めず,発作時脳波,頭部MRI所見も正常<br />
で,SPECTでび漫性の脳血流低下を認めるのみであった.L-dopaを中心とした治療<br />
を行ったが,異常眼球運動の完全消失はみられず,無治療にて経過観察とした.約<br />
10ヵ月の経過で眼症状は消失し,1歳6ヵ月で独歩可能となった.独歩開始後は体幹<br />
失調が明らかとなったが,徐々に消失し,2歳6ヵ月時点で知能発達は正常である.<br />
以上より,本症例をparoxysmal tonic upgaze of childhoodと診断した</p>

<p>http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12134689</p>

<p>2010004930<br />
HHV-6感染に関連したParoxysmal tonic upgaze of childhoodの1歳男児例(会議<br />
録/症例報告)<br />
Author：井手口博(福岡大学 児), 井原由紀子, 井上貴仁, 安元佐和, 廣瀬伸一<br />
Source：日本小児科学会雑誌(0001-6543)113巻9号 Page1449(2009.09)</p>

<p>2009202083<br />
Paroxysmal tonic upgaze of childhood(PTU)の1歳男児例<br />
Author：梶本まどか(鼓ヶ浦こども医療福祉センター 小児科), 末永尚子, 松藤<br />
博紀, 斉藤良明, 池田卓生, 杉尾嘉嗣<br />
Source：日本小児科学会雑誌(0001-6543)113巻3号 Page619(2009.03)</p>

<p>2008294053<br />
Paroxysmal tonic upgaze of childhoodの1例<br />
Author：榎日出夫(聖隷浜松病院 小児神経科)<br />
Source：脳と発達(0029-0831)40巻Suppl. PageS262(2008.05)</p>

<p>2008050987<br />
Paroxysmal tonic upgaze of childhood(PTU)の乳児例<br />
Author：内田由里(島根大学 医学部小児科), 清村真道, 岸和子, 瀬島斉, 葛西<br />
武司, 山口清次, 羽根田紀幸<br />
Source：日本小児科学会雑誌(0001-6543)111巻9号 Page1204(2007.09)</p>

<p>2003276110<br />
髄液中IL-6上昇を認めたparoxysmal tonic upgaze of childhoodの1例<br />
Author：矢野珠巨(秋田大学 医学部 小児科), 沢石由記夫, 市山高志, 高田五郎<br />
Source：脳と発達(0029-0831)35巻Suppl. PageS323(2003.05)</p>

<p>2001216248<br />
Paroxysmal tonic upgaze of childhoodの1例<br />
Author：望月美佳(埼玉県立小児医療センター), 浜野晋一郎, 大島早希子, 奈良<br />
隆寛, 杉山延喜, 比嘉修江, 衛藤義勝<br />
Source：脳と発達(0029-0831)33巻Suppl. PageS235(2001.05)</p>

<p><br />
最後に、小児科医のMLに、この症例について質問を投げたところ、眼球上転後に、にこっと笑うというのは、「悪い病気の発作」とは、とても考えられない。もしかしたら、半分、遊んでいるくらいに考えても良いくらいではないかという意見もありました。ぼく自身も、とりあえず、あまり心配する必要はないのではと考えますが、今後、何か変化があれば、教えてもらうようにお願いしたところです。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>医療関係</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2012-02-05T14:18:04+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/2012-b882.html">
<title>謹賀新年2012</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/2012-b882.html</link>
<description>今年も家族４人写真入りの年賀状を書きましたが、これまで以上に、そのことに感謝して...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>今年も家族４人写真入りの年賀状を書きましたが、これまで以上に、そのことに感謝しています。<br />
熊本に来て１０年目の昨年は、夫婦ともに論文を１０報発表できました（ただし６報が重複なので、合計１４報ですが…）。今年は、より高いレベルを目指します。上の子は、薬学部３年で卒研が始まり、下の子は高校１年です。<br />
今年が、みなさまにとって良い年になりますように。<br />
</p>]]><![CDATA[<p><a href="http://sleep.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/01/01/2012s.jpg" class="mb"><img alt="2012s" title="2012s" src="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/images/2012/01/01/2012s.jpg" width="300" height="264" border="0" style="display: block; margin: auto;" /></a></p>

<p>いつもなら、ここまでで終わらせるのですが、少し続きを・・・</p>

<p>昨年は、下の子の中学の卒業式当日の午後、東日本大震災。卒業式で、保護者代表の挨拶をしたことをブログに書くつもりが、そんなことも吹き飛んでしまいました。その後の原発事故で、少しブログに意見を書いたことがきっかけで、科学と社会の関係を、再度見直すことになりました。ぼくは、もともと医学・医療の領域で、科学（医学）と社会（医療）の関係を考えてきたつもりですが、自分が中途半端な知識しかないことに、どのような立場で、どのような態度を取ることができるのか、とても難しいことがよくわかりました。これまで医療関係の問題では、科学としては正しいことを、社会的には当事者側に立つということを原点に考えてきたつもりだったのが、誰が当事者で、何が良いことかという、共通の前提になるべき部分そのものが、議論になる問題だと思います。</p>

<p>特に、最初、Twitterで意見を交換していた結果、不特定多数に生の情報を発信する形になり、その難しさを感じました。以前、メーリングリストで医療問題を話していた頃に、時々フレーミングになったことを思い出しました。ほとんど自分のメモのためだけに書いてきたブログが、いきなり多くの人に読まれたこともありました。</p>

<p>夏以後、あまりに多忙になって、専門外のことを勉強する時間もなくなり、Twitter/blogで、放射線障害のことを書けなくなりました。ぼくのブログの以前のコメントにも、質問や批判も頂くのですが、一般論で語るのは、今も難しい状況かなと思います。そして、申し訳ないのですが、例えば、低線量放射線の影響について、各論的に語るほど、ぼくは基礎知識があるわけでもないですし、すぐには、勉強をする時間もないというところです。</p>

<p>今年は、自分の専門に、もう少し近い、生命倫理について、昨年、やり残した部分を詰めながら、もう少し、こちらの件についても勉強したいと考えています。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2012-01-01T01:51:34+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-58d8.html">
<title>書評：子宮頸がん予防　高橋真理子著</title>
<link>http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-58d8.html</link>
<description>朝日新聞の高橋真理子さんが書いた本ですが、ずいぶん前に送って頂いたのですが、よう...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>朝日新聞の高橋真理子さんが書いた本ですが、ずいぶん前に送って頂いたのですが、ようやく読みました！<br />
<a href="http://amzn.to/oYD28y">最新 子宮頸がん予防　ワクチンと検診の正しい受け方</a><br />
</p>]]><![CDATA[<p>今、高校生以下の娘さんを持つ両親世代と、大学生くらいの女性本人には、是非、読んで頂きたい本です。高橋さん自身、深い知識がないところから勉強を始めて、世界的にも有名な先生が慎重論を書いていることを見つけたり、積極論を述べる先生の意見を聞いたりしながら、現時点での知見を丁寧にまとめて、科学としては不確実な現状を的確に説明しています。</p>

<p>この本をきちんと読んで、子宮頚癌のことを知った人ならば、ワクチンを受けても受けなくても、子宮頚癌で困ることはないと思います（笑）</p>

<p>とはいえ、読まない人も多いでしょうし、本当はよくないのですが、結論だけを、まとめると…</p>

<p>子宮頚がんの予防ワクチンについては、まだ未知の部分が多く、もし日本人の多くが接種するようになったとしても、本当に、マクロなレベルで大きな効果があるかどうかは、わからない。ただし、これまで得られている知見や、副作用の程度を考えると、「多分」、子宮頚がんを減らせる可能性が高く、ワクチンだけを考えれば接種した方が良さそうである。しかし、ワクチンで防げないタイプのウィルスもあり、ワクチンを接種したことで安心してしまって、健診を受けないのなら、逆効果になるかもしれない。</p>

<p>というわけで、上に書いたように、接種すべきかどうかを考える時に、ワクチンだけではなく、この病気のことを知る（勉強をする）ことが大切そうだと考えるわけです。</p>

<p>また、ワクチンの効果は、個人に対するものと、その総和としての「社会」レベルでの効果があります。そのように考える時、女性に接種するよりも、実は男性にも接種した方が、ウィルス蔓延を防ぐ効果としては、本当は高いのかもしれないというような疑問も解決していません（これは、感染拡大のモデルを使うと、ある程度計算できるかもしれませんが）。</p>

<p>常に、そうですが、ワクチンのベネフィットとリスクを考える問題は難しいです。</p>

<p>・・・<br />
と、ブログを書いたのは、９月の初めだったのに、公開し忘れていて（後悔先に立たず）、１０月は、ほとんど出張に出ていたため、あっと気がついたら１１月も半ば orz<br />
高橋さんとは、長いおつきあいさせて頂いているのに、申し訳なかったです m(_ _)m<br />
</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>読書感想文</dc:subject>

<dc:creator>粂　和彦</dc:creator>
<dc:date>2011-11-14T00:01:29+09:00</dc:date>
</item>


</rdf:RDF>
