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ホメオパシー:ドイツでの状況

ホメパシーを話題について、東京医科歯科大学名誉教授の岡嶋道夫先生から、以下の情報を教えて頂きましたので、ご紹介します。

<以下、岡嶋先生のFMJへのメールから一部改変引用>

7月13日、朝5時からのNHK、BS放送のドイツのニュースでホメオパシーについての最新の情報が伝わってきたので、お知らせしようと思います。興味深い内容と思いますし、このような状況になっていることに驚きました。

なお、数年前にドイツでは公的健康保険でもホメオパシーが採用され、いろいろ議論されました。

ニュースの内容:

ホメオパシーを真の奇跡だと信じる人もいれば、全くのゴマカシと見る人もいる。費用の増大からホメオパシーの保険適用の是非をめぐって議論が起っている。レスラー保健相は従来どおり保険適用とすべきとの立場であるが、CDU(キリスト教民主同盟)では意見が分かれており、社民党のラウターバッハ氏は公的健康保険でのホメオパシー治療を禁止すべしと要求している。

この小さな(薬の)丸い粒は役に立つのか、それとも効果はあるのか。多くの専門家は効果はないと考えていおり、政治家は保険適用を止めるべきだと主張している。ラウターバッハ氏は、これは全くの金の浪費で、有効との証拠は何もない、と述べている。

健康保険の適用で患者に効果があるような印象を与える。効果がないと分かっているのに公的健康保険から金を払うのは消費者保護の点からも問題である。ホメオパシーはますます人気で、成人の半数以上はこの治療を受けたことがある。

薬品産業の成長分野であるが、公的健康保険の分野ではそれほどの負担になっていない。製薬産業連盟は、自分たちの調査ではホメオパシーが公的健康保険全体で占める割合は0.06%で僅かである。もし禁止すれば、患者が望むサービスを奪うことになる。

緑の党キューナスト氏は、緑の党は自然医療の全面的廃止には賛成しない。われわれは人を相対的な存在と考えており、もしここでお金を節約すれば、他のところでもっと多くの金を捨てることになるだろう。レスラー保健相も健康サービスとして存続させるべきだとの立場である。

<引用、ここまで>

また、その前のメールでも、以下のことを教えてもらいました。

2005年ごろのドイツ医師会の数本のニュースの記事によると、

1.ヨーロッパではホメオパシーに対する民間の根強い信仰がある。フランスではホメオパシーを社会保障で負担しないとしようとしたところ、医師と患者から反対された。

2.ドイツやその他の国では科学的に意味がないという論文が以前から出ている。しかし、ドイツでは卒後研修の付加資格のなかにホメオパシーがあり、一応研修を受けて資格を取る必要がある。民間の需要があるからか。

3.ドイツではホメオパシーを医療保険では認めていなかったが、2005年ごろこれを採用する民間医療保険が現れた。それに対してドイツを中心とした医師、科学者たちが反対の運動をした。WHOもホメオパシーは害があり、途上国に広がることを懸念する意見を出している。

4.どうして今の時代になって、このようなことが生じたの。その理由は、ドイツのホメオパシー愛好者がその薬(薬の一部かもしれませんが)が他の国では売られているのにドイツでは売られていない、入手できるようにしてほしいということEUの裁判所に訴えたこと。裁判所は国によって違いがあるのは宜しくないと考えたようで、ドイツでも販売を許可するようにとの判決を下したそうだ。EUの裁判所の判決はドイツの判決より上位にあるので、ドイツはこれを受け入れざるをえなくなったためとのこと。

5.現代感覚では理解できないことかもしれない。しかし、ドイツでは一応卒後研修を受け、医師会の認定試験に合格した医師がホメオパシーを標榜できるので、効果はなくても民間の希望に危険なく応じることができることにはなっているようだ。


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