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今年もまた新たな縁を結ぶ会・えにしの会・10回目を迎えて

毎年楽しみにしているえにしの会も、今年で10回目。1日でチケット完売、満員御礼になってしまった今年は会場に入れない人のために、会場外に中継することになり、そのお手伝いをしました。特に第3部は、主会場の様子を、小さい会場のプロジェクターにインターネットを介して中継し、近くのネットカフェや自宅で見た方もいたようです。

そのため、いつも座席で聞くだけの会でしたが、中継担当でばたばたしてしまい、年に一回しかお目にかかれない、それどころか数年に一回の方も多いのに、お話をする機会を失して残念だったりしました。でも、10年で一区切りと「冗談」を言っていたゆきさんが、また来年もやると言ってくれましたので、是非、みなさま、またお目にかかりましょう。

今年は10周年で、例年以上にたくさんの方が登壇して、とても書ききれないので、特に印象に残った部分だけ紹介します。他の話は、HPにアップされつつある資料をお読み下さい。

1部の最初は、「やねだん」の豊重さん。牛や豚の数が人間の数よりも多い(まるでニュージーランド?)鹿児島の田舎の町の町おこしをされています。3部のお食事の時に、お向かいの席に座らせて頂きました。

そして、今回一番印象に残ったのが、以前、お目にかかった時にもご紹介した盲聾者で東大教授の福島智さん。いくら自分が輝いても宇宙に他の星が無ければ反射がなくて、自分の存在がわからない。コミュニケーションは、手段ではなく、目的なんだ。まさに同感です。ぼくが「無人島に善はあるか」に書いた、人と人の間にしか善という価値が存在しないという考え方にも通じると思います。個人(特に二元論的な心)にのみ価値があるという考えではなく、ケアそのものに価値があるというケアの倫理学にも通じますでしょうか。光成さんとは、なんと7年ぶりにお目にかかりましたが、お元気そうで嬉しかったです。

そして患者と医療者の「かけはし」になろうとしている豊田郁子さん。彼女と初めて会ったのは、彼女が理貴君を失って間もない頃でした。その後、さまざまな出会いを通じて、現在の彼女の活動につながる様子を、最近、著書にしたのが、「うそをつかない医療」です。そういえば、ぼくも教訓を少しでも学んで欲しいと思って、医学部の学生に理貴君のレントゲンを見せていたこともありました。あれから、少しは医療の中での医師・患者関係は良くなってきたのでしょうか・・・

それから、山谷・ふるさとの会の水田恵さんは山谷でホームレス支援。「いる場所がある」ということの意味を教えてもらいました。病院のように、ある一定の期限のある期間だけを過ごす場所は「ホーム」ではない、ということでしょうか。

2部の介護保険成立の歴史の話は、ややマニアックで、門前の小僧で毎年聞いているおかげで、なるほどと思う部分もいくつかありましたし、マスコミにリークして進めた話とか、とても面白い裏話もありましたが、ぼくの知識不足でうまくまとめられないので、すいませんが飛ばします。でも、ここは、ゆきさんが本領を発揮して、当事者と政策立案側をつないだ歴史の部分ですから、是非「物語 介護保険」をお読み下さい。今回の話では、特に、樋口恵子さんの言葉はいろいろ面白かったですね。女性の家庭内労働が「含み資産」と考えられていたという話は、本当は笑えない話のはず。そして、日本名物、貧乏ばあさん(BB)を作らないように闘ったという話など、印象的でした。でも、本当は樋口さんが○○歳という言葉に一番驚いたんですが内緒です。ゆきさんと同い年と言った登壇者もいましたが、これもやはり内緒です(笑)。

ただ、どうしても紹介しておくべきキーワードが「介護の社会化」です。熊谷晋一郎さんも自分に対する介助を社会化したことで自立できたと話していましたが、介護保険導入の目的であり成果でしょう。

時間がぎりぎりどころか超過して2部までが終わり、3部の会場である松本楼へ移動。ここは2階の大会場に入りきらず、3階への中継のセットアップ。昨年はイタリア料理店でしたし、えにしの会で松本楼にお世話になるのは、もう何度目かわかりませんが、これだけの人数でフルコースを食べたのは初めてだったと思います。

毎日の野沢さんと朝日の岡本さんの司会で進んだ3部も、いっぱい面白い話がありましたが、一点だけ。昨年、ナース・オブ・ザ・イヤーも受賞したキャンナスの菅原由美さんが、「看護師も一人開業をできるように」と主張したところ、伊藤雅治さんが反対意見を。それに対抗して、日経の浅川澄一さんが再反論をしました。この会では菅原さん派が勝勢でしたが…

なお3部のトリで最も会場を沸かせた権丈善一さんのスピーチの原稿はこちらで読めます!まあ、ぼくのブログを読むような人には、福祉なんぞにお金を使ったら国が滅びるとお思いの皆さんがいるとは思えませんが、もし万一いたら、是非ご一読を!権丈さんは、昨年この会を「秘密結社」と呼んだ張本人です(笑)。このスピーチの最後には、最近、菅さんと谷垣さんに会ったというエピソードも出てくるので、もしかしたら日本の未来も明るくなる可能性くらいはありそうです。

というわけで、10時過ぎに会場についてから20時まで、あっという間に終わってしまいましたので、いつもの3次会会場(4部)へ。今年は3部に入れなかった友人たちが待っていてくれたので、そこに合流。そして、何と最後には、ゆきさんも合流してくれて打ち上げとしました。(いや、本当は4次会=5部も行きましたけどね)

まだ不十分ですが、えいっと公開します。

追記: ツイッター中継の記録↓です。最初の間だけ、内容も少し書いてみましたが、意外にしんどいです。この会ではPC要約筆記表示で、聴覚障害者への情報提供もしていますから、それをそのままツイッターに流せたら良いかもしれません。
http://togetter.com/li/17571

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