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書籍紹介:ゆっくりていねいにつながりたい

これまで書評という題でエントリーを書いてきましたが、内容に比して大袈裟なので、感想というカテゴリーで、もっと気楽に書くことにしました。最近のエントリーで、発達障害を取り上げたので、その関係で非常に面白かった本を紹介します。

発達障害当事者研究:ゆっくりていねいにつながりたい
http://www.amazon.co.jp/dp/4260007254/

医学書院の白石さんの作っているケアを開くシリーズの一冊ですが、期待通り面白かったです。

発達障害は、最近、ようやく広く認知されるようになったのですが、外から見たパーソナリティの特徴が記載されることはあっても、内面からどう見えるかを書いた本は少なかったですし、特に、著者の綾屋さんは、心的というよりも身体的感覚の面での問題を中心に取り上げていることが、新鮮でした。

同様の本としては、ドナ・ウィリアムズの「自閉症だった私へ」(新潮文庫)があります。これを読んだときに、子どもを見る見方が変わりました。また、自閉ではなく、統合失調症の当事者の話ですが、「心を乗っとられて」(森実恵著・潮文社)では、医師のくせに、統合失調症の方の内面を何も知らなかったことを思い知らされました。

また母親の本なので、本人の視点は少ないですが、家族も「障害者家族という当事者」ですし、桐生由美子さんの「わたしは息子から世界を学んだ」も、良かったです。副題の、「普通の人」の生き方をゆさぶる、自閉症のピュアで豊かな内面世界、というのが素敵なフレーズです。

発達障害は、成長・成熟期に問題が顕在化すれば、「発達障害」と呼ばれますが、大人になった後では、パーソナリティ障害の類型に入ることもあるでしょう。「パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか」(岡田尊司著、PHP新書)は、本人、そして周囲の援助者向けの具体的な対策にも触れられていて、非常に読みやすいです。

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