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神経活動の方が遅い!?脳の血流量変化機構の不思議

近年の脳科学の進歩の中で、fMRIやNIRSの役割は測りしれませんが、これらの技術で調べることができるのは、脳の局所的な血流変化で、それは神経活動の「結果」を見ていると、多分、ほぼ全ての脳科学者は思っていたはずです。しかし、なんと!実は逆かもしれないとNature誌の記事。驚きでした。

Brain imaging measures more than we think
http://www.nature.com/news/2009/090121/full/news.2009.48.html

日本語版のハイライトタイトル「脳は先回りして考える」や、N&V日本語タイトル「先手を打って血流増加」は、「考えている」のは誰だ?というつっこみを入れたくなるのでミスリーディングですね。これだけを見たときに、リベットの実験などを思い出してしまいましたが、この研究が示す重要なことは、そのような主観的な意味合いではなく、血流増加が単なる結果ではない可能性であり、さらに言えば、ニューロンの興奮「以外」の様式による情報伝達の重要性を示すと思います。我田引水ですが、睡眠の制御がフォーカルに行われていることや、グリア細胞などからのさまざまな非典型的な情報伝達物質(ステイロイドや生理活性脂質、NOなど)の作用など、いろいろなことにつながるのではないかと思います。久しぶりに、面白い!だから、科学はやめられない、と思えた研究ですね。

News & Views: Neuroscience: Pre-emptive blood flow
http://www.nature.com/nature/journal/v457/n7228/full/457387a.html

Article: Anticipatory haemodynamic signals in sensory cortex not predicted by local neuronal activity
http://www.nature.com/nature/journal/v457/n7228/abs/nature07664.html

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