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佐野勝徳先生の講演

熊大内の保育園の父母会主催の、徳島大学教授佐野勝徳先生の講演会を聞いてきました。面白かったし、勉強になりました。佐野先生は30年ほど前にお子さんを保育園に入れて以来、保育園のサポーターとして研究面からのバックアップをされてきて、最近では、徳島大学のあゆみ保育園をNPO法人にしたそうです。学内保育園を民営化する大学も多い中、熊大も徳島に学んで、4月からは、こばと保育園が大学直営!になるそうです。素晴らしい。

佐野先生の講演内容、簡単にはまとめ切れませんが、少子化の中での保育園の重要性、早期教育の問題点、生活リズムの重要性の3点が印象的でした。

まず、30年前には、「母原病」という本が、ベストセラーになり、保育園に預けると悪い子になる、家庭内保育が良いというような論調がドミナントだったそうです。しかし、少子化の中、家庭では子ども同士での関係が少なく、かえって弊害の方が多いのではないかという仮定のもと、保育園卒児の方が良い(具体的な内容は聞いていませんが)というデーターをいくつか出されたそうです。
また、その頃、「歩行器」廃止運動もされ、その後、公文式からの依頼で、公文との共同研究もされたそうですが、たとえば、就学前の子どもに難しい計算や漢字を教えるような早期教育には、問題が多いというご意見でした。その理由として、たとえば、歩行器で歩けるようになると、はいはいの段階を経ない。そうすると、はいはいをすることでしか身につかないことを身につけないまま歩いてしまう。そのため、歩き始めた後、転倒時の怪我が多いなどの問題が起きるということです。話し言葉をいっぱい話す前に、書き言葉を覚えてしまうと、話し言葉にしかない自由な発想が育たないなど、納得できる例が多かったです。公文式の超優秀児たちが、結局、ひとりも東大や京大に入学していないという話は、なるほどでした。佐野先生が、その教材の一部を強く批判していた、「家庭保育園」はこちら。
最後は、生活リズムの重要性でした。実は、20年前くらいに(今日、センター試験を受けた長男を保育園に入れた頃)読んだ本の中に、昼寝を午前中にさせた方が良いという本があり、印象に残っていたのですが、どうも、佐野先生の「当時の」ご意見だったそうで、現在は、午前中はやはり物理的に厳しいので、午後に短めの昼寝が良いと考えているそうです。

佐野先生の著書は、たとえば、下記があります。
見直そう子育て たて直そう生活リズム―リズムとアクセントのある生活を求めて
佐野 勝徳 (著), 新開 英二 (著)

時間がないので、とりあえず、ここまでにしますが、うちは、保育園どころか、もうじき子育て自身も卒業ですけど、サポーターは続けたいと思います。

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Comments

粂 先生

 先日は、お世話になりました。早速、講演の要旨をここに掲載していただき、有難うございます。冗長な話を的確に要約していただき、感謝いたします。新しい園舎での益々の保育の発展を祈念しております。

Posted by: 佐野勝徳 | 2009.02.07 at 09:41 PM

佐野先生、コメントをありがとうございました。
科学者は、社会に対して発言する時には、その影響まできちんと考慮すべきだと、強く思いました。今後とも、よろしくお願いします。

Posted by: 粂 和彦 | 2009.02.07 at 09:43 PM

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