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医療の"複合脱線”

今月号の日経メディカルに(2008.6.p72)、水野肇さんの短い記事が掲載されていました。ぼくが生まれる前から医療評論をされているだけに、歴史を踏まえて、同意できるコメントだと思ったので、要約を紹介します。

●医療崩壊の大きな原因:3つ
1.医学部の医局制度の崩壊
 これは70年代から始まったものだが、新医師臨床研修制度の導入(2004年4月)によって、決定的になった。そのため、医局が医師の引き上げを行い、勤務医の不足=>勤務医の負担増大=>勤務医の開業志向の強まり=>勤務医不足という悪循環が、一気に顕在化した。医局制度は封建制度であり、崩壊するのは歴史的必然だったと考えるが、その対策を取らなかった部分については、行政に責任がある。
2.臓器別専門制度の定着
 医学・医療が高度化し、なおかつ「総合医」としてゲートキーパーをできる医師がいないことから、どうしても大病院に集中してしまう傾向がおきた。
3.医療費削減
 小泉内閣以来の社会保障費削減が、直接的には最大の要因

●対策
1.医師養成数を短期的には増やす、地元枠の拡大
2.必要な専門医数の把握
3.勤務医に厚くなるような診療報酬の改訂
4.病院の統廃合
  人口30万単位でしか、2次医療を持つ病院の維持は無理

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最近、『医療崩壊』(括弧付き)というと、文句を言う患者が増えたからだという意見が入ることが多いのですが、さすが、水野さんのコメントには、ひとことも入ってないですね。

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Comments

最近、患者、住民が悪いという論調が多くて、
どういう風に住民に対してメッセージ、教育していったらいいのかしらと
思っていました。
また、極端に医療側に媚びる住民の感覚にも違和感を感じていました。
医療雑誌は私には手に入りませんが、
水野先生の著書を探して読ませていただきたいと思います。
本当に必要なメッセージを、
非医療者に伝えていけばいいのか考えたいです。

Posted by: ガラシャ! | 2008.06.12 at 08:10 AM

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