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合理的とはどういうことか?#1

3月16日に、熊大の岡部勉先生の著作「合理的とはどういうことか?」のピアレビュー会に参加させてもらいました。とても刺激になりました。「合理性」あるいは「理性」というのは、哲学では永遠のテーマですが、誰でも一度は考えたことがあることでしょう。何回かにわけて、このテーマで書いてみます。

とりあえず、熊大のHPにも、コミ情のHPにもイベント案内がなかったので、まずは当日の紹介。

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ピアレビュー 2008年3月14日午後4時~ 於:熊本大学法文棟A—2

対象著作 :岡部勉著 『合理的とはどういうことか-愚かさと弱さの哲学-』(講談社選書メチエ, 2007年5月)

著者紹介:岡部 勉 1949年生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文科学研究科修了。熊本大学文学部教授。専門は哲学・芸術学・コミュニケーション学。著書に『行為と価値の哲学』など

基調評者 飯田 隆教授(慶応大学文学部 言語哲学)
関連評者 粂 和彦准教授(熊本大学発生医学研究センター 分子生物学)
       佐藤哲彦准教授(熊本大学文学部 社会学)

会次第(司会:河添博幸=熊本大学社会文化科学研究科博士課程)
午後4時00分 開会あいさつ(平松琢弥教授=熊本大学文学部)
            著作の概要    岡部先生
 4時20分 基調評者の報告 飯田先生
 4時40分 関連評者の報告 粂先生、佐藤先生
午後5時20分 質疑、討論        
午後6時20分 閉会の辞(平松先生)

6時30分 懇親会 レストラン:サルーテ(午後6時半~)

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この本については、実は、以前、いくつかのメーリングリストで、下記のように紹介しました。

合理的とはどういうことか ~愚かさと弱さの哲学~
 (岡部勉著・講談社選書・メチエ ¥1500)

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熊大の生命倫理研究会で御一緒している岡部勉先生の近著です。副題に「愚かさと弱さの哲学」とありますが、昨年(2006年)、自己決定について研究会で話題にしたことも元になっていて、私たちが「自己決定」をする時に、本当はこの方が良いと思うのだけれど、などと考えながら異なる行動をしてしまったりするような、「合理性に反する愚かさ」や「意志の弱さ」と呼ばれるものを、哲学的に追求した本です。私たちの自己・理性の本質を、わかりやすい例を用いながら、丁寧に考察しています。

昨年の研究会での「理性(常識)は不寛容である」という言葉が気になって以来、自分なりにいろいろ考えていたのですが、大変、勉強になりました。

哲学というと、ひいてしまう人が多いと思いますが、この本は、内容を、完全に理解するには深い知識が必要であろうとは思いますが、少なくとも、わかったつもりになれる程度の親しみやすい語り口の本ですから、是非、みなさんもお読み下さい。

自己決定権について話題にする時に、「愚行権」という言葉が使われることがありますが、「愚行」は真の自己決定なのか、という問いを真剣に考えてみたい方には、特に、是非、読んで頂きたい本です。

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