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February 2008

司法の限界

 昨日、東京地裁で杏林大学の医療訴訟の民事裁判の一審判決が出ました。2年前の刑事裁判の一審判決では、医師の過失(診察に不十分な点があった)を認定したものの、因果関係を認めず(たとえ正しく診断できていたとしても、救命できた可能性は低かった)、業務上過失致死罪ではないという判決でした。ぼくは、その判決に対して以下の意見を書きました。検察側は控訴しています。
http://sleep.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_3f04.html

 この時の裁判長の言葉は、「被告人は、隼三に対する診療行為において、「患者の病態を慎重に観察し把握する」という医師として基本的かつ初歩的な作業を怠ったことについて、その批判に謙虚に耳を傾けるべきであろう。」でした。

 今回の民事判決の詳細はまだ読んでいませんが、報道によれば、過失そのものを認めなかったようです。刑事裁判と民事裁判で判断が大きく異なったようです。

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苦節5年?

熊本大学に赴任して、もうすぐ6年です。引っ越してすぐに小学校に入った下の息子も、来月は卒業です。
そして、一番最初に入ってくれた大学院生(現在ポスドク)の白木君が、長いこと暖めた仕事が、ようやく論文になりました。もっと有名な雑誌に出せてもおかしくない優れた仕事ですが、ラボの最初の大きな仕事ということで、ずいぶん苦労して最初の投稿から受理されるまで1年以上かかり、雑誌のランクも少し下げて発表せざるを得ず、申し訳ないことをしました。とは言っても、インパクトファクターが7以上の売り出し中の雑誌に出せましたし、今後は研究の中身も必ず評価してもらえます。とにかく良かったです。地元紙に大きく報道してもらったのも、ちょっとしたご褒美になりました。社会面の右肩だったので、こちらもびっくりでした。あ、と言っても、これはかみさんの方の仕事ですから、ぼくの方も頑張らないと (^_^;)

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知のフロンティア講座のお礼と波乗り

昨日(2月2日)は、熊本大学の「知のフロンティア講座」でお話しをさせて頂きました。
寒くて雨の降る最悪のコンディションの中、交通の便の悪い大学の講堂に、たくさんの方に来て頂き、どうもありがとうございました。予備の椅子まで並べて頂くほどの人数だったので、本当は途中で換気をするべきだったと後から聞きました。居眠りされていた方は、少なかったですけど、眠かったとしたら、会場のせいもあったようです。すいません。m(_ _)m

お配りした資料は、こちらにもアップしておきます。PDFファイルです。
「2008hoc1.pdf」をダウンロード

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