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GoodWork Project

今、翻訳中の教科書の中で知ったプロジェクトを紹介します。

表題通り、GoodWork Project、URLもそのものずばりです。
http://goodworkproject.org/
The GoodWork Project is a large scale effort to identify individuals and institutions that exemplify good work—work that is excellent in quality, socially responsible, and meaningful to its practitioners—and to determine how best to increase the incidence of good work in our society.

このプロジェクト自身は、各分野で「良い仕事」をしている人や施設を見つけ出し、なぜ、それが良い仕事とされるか、良い仕事をする秘訣は何かなどを見つけ、その分野での「良い仕事」を増やすことを目的としているようです。

ただ、その結果よりも興味深いのは、このプロジェクトを、さまざまな分野(Arts, Business, Genetics, Higher Education, Journalism, K-12 Education, Law, Medicine, Philanthropy, Sports)で進めるにあたり、最初に、その分野が何を目指すのか、その分野では、何が「良い仕事」とされるのかを調べました。その中で、alignmentという概念が使われました。つまり、その分野の多くの人が、同じようなことを目指し、同じ人を「良い」と判断すれば、その分野は「足並みが揃っている」と判断できます。しかし、同じ人のことを、良いと判断する「同業者」が半分で、残り半分は、全く逆の判断をするならば、その分野が、分野としての足並みを揃えられていないことを表します。

たとえば、ジャーナリズムの分野は、目指すもの、良いとされる方法論など、良く言えば多様、悪く言えば、ばらばらで、alignment は低いと判断されています。遺伝学(genetics)の分野は、90年代後半くらいまでは、非常に足並みが揃っていたのに、最近は、ばらばらになりつつあるそうです。そして、教育、医療に関しても、技術や知識の進歩が、足並みを揃えるのではなく、かえって歩調を乱す(価値観が多様化する?)要因になっているようです。今後、どんどん知識が増えれば、足並みが揃うのでしょうか・・・

「足並みが揃うことが良い」とは限らないと考えたのですが、少なくとも、その専門分野の専門家が「独立した」プロフェッショナルの集団と、非専門家の市民から認定されるためには、足並みが揃っている必要がある、そうでなければ、その分野の仕事の良さ・倫理性が担保されないというのが、筆者の意見で、その点はぼくもなるほどと思いました。

【補足】K-12 って、アメリカでの子育て経験がないと、ぴんと来ないと思いますが、Kinderから12年生までの教育ということで、大学に入る前の高校までの教育のことです。

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