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良心に従って、なぜ罰せられるのか?

以前から、注目している件に関して、シンポジウムが開かれることになり、パネリストとして参加することになりました。是非、興味を持っていただければと思います。

医療の良心を守る市民の会 http://ryousin.web.fc2.com/

医療における悪い結果をめぐって、さまざまな形で医療者と患者側の間で紛争が起きます。

悲しいことですが、現状の制度の不備の中では、win-win の状況を作ることは難しいです。

その理由は、
 1.無過失補償制度がないことから、患者側は、医療者側を訴えるしかない
 2.(刑事責任)免責制度がないことから、医療者側は、自分の医療に瑕疵がなかったと
  主張するしかない
という双方の事情で、喧嘩になってしまいやすいわけです。(私の過去の意見も参考にして下さい)

そのために、医療紛争を無くすには、医療者側が良い医療を提供する努力をするだけでは不十分で、システムを変えていかないといけません。また、このような状況では、双方の言い分が、医学的には極論になってしまいがちで、個々の件の内容をよく知らないと、コメントすることも難しいものです。

個々の医師・医療者が、患者と信頼関係を結ぶためには、良心と共感を持つ以外に考えられません。ところが、そのような医師の良心的な行為が、組織を守るためなどの理由で踏みにじられるとしたら、医療をよくしていくことなど、できるわけがありません。

今回、問題になっている件の一つは、医師が自分の良心に従って、患者に事実を告げたことが、組織から訴えられたという、個人VS大病院、という構図です。力の弱い個人が、力の強い大組織に訴えられて負けたわけです。

いろいろ問題点がありますが、何よりも、名誉毀損訴訟で、報道した新聞・TVなどの報道機関を訴えずに、情報提供者だけを、大組織が訴えるというのは、弱いものいじめのようで変です。

この件も一つの題材にして、シンポジウムを通じて、医療者の良心的な行動を支援するには、どうしたらよいかを、考えたいと思います。

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