特別支援教育
昨年から、「熊大通信」という熊大の広報誌の編集委員をしていますが、今年の初めに、特別支援教育の記事を作りました。事前に、公開講座に3コマ出席し、4人の先生にインタビューに行き、かなり時間をかけ、自分でも勉強して作りましたので、是非、ご一読を。PDFファイルです。
なお、現場の学校の先生、福祉・障害関係の方、障害を持つ子の両親などからも、いろいろな話は聞きましたので、特別支援教育そのものに対する批判的な意見なども知っています。ただ、この記事は、何も知らない方への啓発のために作ったものと、お考え下さい。
地の文は、ライターさんが書いてくれましたが、タイトルと、最初の段落は、ぼくが書きました。
熊大通信vol.16 2005年4月 「知と社会vol.16」
http://www.kumamoto-u.ac.jp/contents/guide/kumatsu/016.html
特別な個性を持った子どもたち
~発達障害児に対する特別支援教育を考える~
http://www.kumamoto-u.ac.jp/contents/guide/kumatsu/016-04.PDF
高原朗子先生(素敵な先生です!)の心理劇にも参加してきました。なかなか楽しくて、良い経験でした。
【追記 2005.8.23.】
上記には、「批判的な部分」を書いてありませんでしたが、「権力とマイノリティ」というブログからの、トラックバックを頂きましたし、MLなどに書いたものを、追記しておきます。
この紹介記事の内容に不満足な点は、いろいろ指摘されている問題点に、ほとんど踏み込むことができていないいことです。まず、根本的に「障害」として扱うことの是非に触れていない点。法律で地域支援で頑張れと言っているが、実情として体制ができていない点(予算面・人的資源面)。従来の特殊教育との関係がはっきりしない点(従来の特殊教育が手薄になりつつあるという批判もある)、などなどに触れられていないので、もの足りないわけです。
Comments
自閉症の治療としての頭蓋骨手術のことが、話題になっていたので、備忘録として、現状での自閉症協会の見解にリンクを貼っておきます。
【自閉症協会:三角頭蓋の手術についての公式見解】
http://www.autism.or.jp/topixdata/sankaku20040921.pdf
沖縄県立那覇病院において行われている三角頭蓋の手術について、日本自閉症協会にご質問が寄せられております。この件についての公式な見解を掲載いたします。
現時点で、軽度の三角頭蓋と自閉症との関連について、脳神経外科学、児童青年精神医学、小児科学などの学会で広く認められているとは言えません。手術の適応も確定しておらず、自閉症に対する確立した治療方法ではなく、研究段階にあるものです。この治療については、手術を行う専門医の十分な説明のみならず、小児神経学、児童青年精神医学、小児科学などの専門家によるセカンドオピニオンが必要です。
【自閉症児者を家族に持つ医師・歯科医師の会】
http://homepage3.nifty.com/afd/
Posted by: 自己レス | 2005.08.23 at 11:08 PM