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July 2004

クローさんの世直し7原則

世の中の何かを変えようとすることは、いつも難しい。
強い宗教心でも持っていない限りは、絶対的な価値観のない時代。
漱石の時代以上に、こちらを立てれば、あちらが立たない。

でも、変える努力をやめてしまって、単に現状肯定もねえと思う時に、
こんな知恵はどうでしょうか?

・ゲチや泣き言では世の中は変えられない
・従来の発想を創造的にひっくり返す
・説得力あるデ-タにもとづいた提言を
・市町村の競争心をあおる
・メディア、行政、政治家に仲間をつくる
・名をすてて実をとる
・提言はユーモアにつつんで

これは、大熊由紀子さんが、講演で紹介して下さったものです。
大熊さんについては、こちらを。

えにしネット
http://www.yuki-enishi.com/

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最近の話題いくつか

1.世界エイズ会議:今年のスローガンは Access for All
http://www.unaids.org/en/
今週、バンコクで第15回の世界エイズ会議が開かれてます。最新の報告では、中国での患者数の爆発的な増加が懸念されています。日本も、先進国では最悪の増加率を誇っていますし・・・
http://www.unaids.org/html/pub/media/press-releases02/pr_globalreport2004_06jul04_en_pdf.pdf

2.SHAREの沢田貴志さん
http://share.or.jp/index.html
その会議に参加中で、尊敬する知人の沢田さんが、7月15日の朝日新聞朝刊総合面の「ひと」欄に登場してました。元気そうな様子を久しぶりに拝見して、嬉しかったです。

3.ユニセフ・アフリカの子どもの日 in 熊本
http://www1.odn.ne.jp/unicef-kumamoto/
そのエイズを分科会で取り上げた、表記の会を、先週、開きました。今年は7月にずれこみましたが、準備段階から、子どもたちがメイン・イベントの企画もして、司会・進行までやってくれて・・・家庭教師役?
のぼくも、感激のイベントでした。また、アフリカ以外の国も含めて、今年は23カ国の方(全員、熊本に留学中・研修滞在中の方)が参加してくれて、本当に楽しい会でした。

4.緑のサヘルの高橋一馬さん
http://www.jca.apc.org/~sahel/
その会に登場頂きました。アフリカにどっぷりつかって、8月には北海道・九州を自転車で縦断されるという元気な活動を続けている方なのですが、実際にお会いすると、とても優しく思慮深い、素敵な方でした。シェアの本田さん、沢田さんの話題でも、盛り上がりました。

5.KLCCの最相博子さん
http://www.jirai.net/
http://www.jirai.net/gai.html
http://www.nextep-k.com/energy/old2.html
同じ会で、同時通訳の達人として、ご活躍を御願いしました。彼女はクリス・ムーンという人の話を聞いて大ファンになり、地雷廃絶の運動の会を作ったそうです。
と・・・熱く語る彼女のファンにもなりました。

6.郡山総一郎さんの講演会
http://kumanichi.com/news/local/main/200407/20040706000023.htm
戦争といえば、7月5日には、彼の話を聞いてきました。大手の新聞や、NHK-TVの「中立・公正」な報道ではわからない(伝えられない)ことが、たくさんあるんだなあと、今さらながら、当事者の話を聞く重要性を感じました。テロリスト、という言葉についても、考え直しました。

7.大熊由紀子さんの講演会とリハビリテーション
www.yuki-enishi.com/
講演では、7月4日の大熊さんイン熊本も、良かったです!リハビリには、「名誉回復」という意味がある、たとえば、地動説を唱えたガリレオを破門したローマ教会が、その破門を359年ぶりに解いた時の新聞の見出しが、rehablitate だったそうです。
http://www.shinko-keirin.co.jp/hakubutukan/no2/no2.htm

リハビリの分野に進みたい、でも、家庭医療にも興味がある、という医学生の方とも話す機会がありました。彼女は、ある先生に「リハビリの専門家になるなら、大学で(理論・基礎を)学ぶ(研修する)べきだ」と言われたそうです。もちろん、そのような『リハビリ(効率の高い機能回復の研究)』もあるし、それも重要だけど、リハビリには、もっと異なる意味もあるよ。尊厳の回復をするためには、医療だけではなくて、介護・福祉の部分が重要だし、医療の中でもリハビリ専門医以上に、家庭医が果たす役割が大きいんだから、贅沢に両方をやったら?と話して、大熊さんの本、上田敏先生の本、「夜バナ」など、紹介しました。これも嬉しい出会いでした。

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エッセイ「脳の中の時計」

講談社の「本」という雑誌に掲載されたエッセイです。
下記のリンクから、お読み下さい。

講談社『本』 2004年7月号 「脳の中の時計」

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エッセイ「早起きになる夏至の頃」

 6月最初の週末は、東京出張でした。翌日に熊本で用があり、始発の飛行機に乗るためには、都内のビジネスホテルを7時前に出ないといけません。備え付けの目覚まし時計はセットしたものの、もし鳴らなくて、寝坊したら困るなと心配しながら、カーテンを閉めずに眠りにつきました。

 ~~~

 はっと目を覚ますと、外はすっかり明るく、驚いて時計を見ると、まだ5時前です。なんだ損したと、もう一眠りしたものの、結局、アラームが鳴る前に、目が覚めました。夏至も近づき、日の出もずいぶん早いのですが、季節のせいだけではありません。睡眠不足の日々なのに、早く目が覚めるなんて、我ながら、歳を取ったと、思わず苦笑いです。

 赤ちゃんは、ほとんど1日中、すやすや眠っていますし、幼稚園児でも昼寝をします。小学生くらいまでは、まだ早く寝ていますが、その両親は夜更かしです。このように、睡眠時間は年齢とともに短くなります。私も40歳を超え、朝、目が覚めやすくなったのは、老化現象の第一歩です。徹夜の翌日には、夕方まで眠ることのできた頃を懐かしく感じます。

 睡眠は、長さだけではなく、深さも大切です。うとうと、うつらうつら、という浅い眠りでは、たとえ長く眠っても、睡眠不足になります。ぐっすり深い熟睡なら、少し短めでも、疲れも取れ、リフレッシュできます。

 私たちの睡眠は、普通、寝入りばなから、一気に深くなります。その後、浅くなり深くなりの波を、約1-2時間ごとに何回か繰り返して、朝を迎えます。最初の1-2回の波は、大きな波ですが、明け方には、波そのものが小さくなります。お風呂の中で波をたてた時のように、波は、だんだん弱まっていくのです。

 歳を取ると、睡眠時間が短くなるだけではなく、深い睡眠の割合が減り、浅くなります。お風呂のたとえでいえば、最初の波が、そもそも浅く小さいのです。そのため、波が早く凪いでしまい、特に明け方は、浅い睡眠がだらだら続き、ちょっとした音や、光で目が覚めるようになります。

 ですから、正常な老化現象として、睡眠時間が短くなった場合は、朝早く目が覚める分、夜、早く眠って、睡眠時間を長くしようとするのは間違いです。それでは、ますます、朝、早く目が覚めてしまいます。最近は、夜遅くまで面白いテレビ番組もありますし、歳を取ったら、好きなだけ夜更かしするのも悪くないようです。

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 さて、照れ隠しではありませんが、私が早く目を覚ましてしまったのは、老化現象のせいだけではありません。

 大事な用事がある時に、目覚まし時計をセットしておいたら、アラームが鳴る直前に目を覚ましたという経験を、多くの人がしています。

 脳の中で24時間の時間を刻む「体内時計」の研究が私の専門ですが、体内時計は睡眠も制御しています。たとえば、体内時計を一番実感するのは、海外旅行にでかけて、時差ぼけになった時です。現地の時間は夜なのに、「日本時間」のままの体内時計は昼なので、眠れなくなったり、逆に、現地の昼に、どうしようもなく眠くなったりします。

 体内時計は、他にも身体のいろいろなリズムを司っています。体温は、明け方、最低になり、午後から夕方に高くなります。成長ホルモンは、眠っている夜にたくさん出るので、「寝る子が育つ」という諺が、迷信ではないことも、わかっています。

 眠っている間も、体内時計は時を刻みます。時計が明け方を指すと、まだ起きる前から、コルチゾールというホルモンが血液の中に増えてきます。起きてすぐに、気分良く活動を開始できるように、眠っている間に準備を開始するのです。

 ところが、面白いことに、翌朝、普段より早く起きるように指示された場合は、ベッドに入って寝付いた時間は同じでも、このコルチゾールが、いつもよりも早い時間に、増えてくるという研究結果があります。つまり、「意志の力」が、体内時計を少し進ませて、普段より早く起きる準備を始めるというのです。

 もちろん、早く起きないといけないという精神的な緊張が、睡眠を浅くして、目を覚めやすくもするので、目覚まし時計が鳴る前に起きるという経験をするようです。こうしてみると、朝、すっきり目覚めるためには、眠る前に、明日は早く起きようと、しっかり決心することも、大切なようです。

(東京新聞、中日新聞、夕刊に掲載)

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