低線量放射線被曝と妊娠・出産:「わたしたちは子どもを産めますか」と福島の高校生に聞かれたら、
久しぶりに放射線障害について書きます。福島原発からの放射能の大量放出事故から1年経ち、放射線とつきあいながら暮らしていくことへの想像が少しはできるようになったからです。また、前項に書いたシンポジウムもきっかけです。
久しぶりに放射線障害について書きます。福島原発からの放射能の大量放出事故から1年経ち、放射線とつきあいながら暮らしていくことへの想像が少しはできるようになったからです。また、前項に書いたシンポジウムもきっかけです。
今日は昨年の震災から1年です。2時46分に家族3人で黙祷をしました。
さて、昨日、3月10日に、熊本大学で表記のシンポジウムが開かれました。
こちらがパンフレットのPDFファイルです→ 2nd-Conflict-Resolution-Day.pdf
ぼく自身、初めて目にした病名ですから全く経験はありませんでしたが、知人のお孫さんが、この診断を受けたとのことで、相談を頂きました。日本語の情報が、ネット上には、ほとんどないようなので、weekend volunteer で、総説の翻訳をしました。
今年も家族4人写真入りの年賀状を書きましたが、これまで以上に、そのことに感謝しています。
熊本に来て10年目の昨年は、夫婦ともに論文を10報発表できました(ただし6報が重複なので、合計14報ですが…)。今年は、より高いレベルを目指します。上の子は、薬学部3年で卒研が始まり、下の子は高校1年です。
今年が、みなさまにとって良い年になりますように。
前のエントリーで紹介した、生命倫理シンポジウムが開かれましたので、ご紹介します。タイトル全体は、以下です。
熊本から終末期医療を考えるシンポ「事例を通して死に関する倫理的な課題を考えよう」
目的:死にまつわる様々な事例を通して、死に向きあう際の倫理的課題を整理する。
本業ではないですが、ぼくが大切にしている医療関係の活動で親しくさせて頂いていた方の訃報が続きました。そして、友人の娘さん・・・仕事が超忙しく、気持ちの余裕がない日々で、こんなことがあっても、自分の気持ちの整理もつけられないため、個人的な感傷を、少し書きとめました。
時間学会のシンポジウムで、山口大学にお邪魔してきました。シンポジウムは、千葉大の一川誠先生が心理学、柏端達也先生が哲学、ぼくが生物学の立場から、「時間」について話して対話するという鼎談形式で、その後、特別講演で、蔵本由紀先生が「非線形科学と時間」という講演をされました。内容は、こちらのPDFを参照に。
小児科のメーリングリストで、「小児慢性疲労症候群=C-CFS(Childhood-type Chronic Fatigue Syndrome)」は正当な疾患概念なのか、つまりC-CFSという「病気」が存在するのだろうか?ということが話題になりました。また、FB,Twitter で、大人のCFSに、CBT (認知行動療法 congnitive behavior therapy)が有効かという話題もあり、コメントをまとめました。タイトルは、やや扇情的ですが(笑)、真面目な意見です。
もう原発の話は、あまり書きたくないと思い、前のエントリー「放射線の健康に対する影響の「語り方」:リスクの受容」で最後にするつもりでした。そこで、この話も、そちらへの追記として書き始めたのですが、あまりに長くなったので独立させました。
昨日で地震から2ヶ月。福島原発の事故は、今日になって1号機の炉心がほぼ完全に露出していると初めてわかるなど、不確定要素がありますが、とりあえず今の状態が徐々に落ち着くことを期待して、長期的に今後を考える時期でしょう。その中で、放射線被曝の影響については、どのように語るか、危険をどう受け入れるのかという段階かと思います。
今年もまた、えにしを結ぶ会(11回)が開かれました。留学から帰国後は、ほぼ皆勤に近く参加していますが、今年は、とうとうお手伝いをする側に(汗)。昨年に引き続きネット中継をしましたが、最初15分間ほど、何度も中継が途切れたり、音質が悪かったりで失礼しました。その言い訳は文末に。
先週の報道直後に、下書きを書いたのですが、実際に指針が発表されるまで1週間以上かかりました。この間、もし自分が福島に住んでいて、自分の子どもが、小学校1年生に入学したばかりだったら、どうしただろうか考えていました。既に、いろいろな意見が書かれていますが、私見を少し。
<追記>
1.概念的な話ばかり書いて、超重要なことを書き落としてしまいましたが、20ミリSvという計算の根拠が、「現在以後の累積値」であること、「外部被曝のみ」であることは、今回の基準の致命的な問題点として指摘しておきます。
2.文部科学省が、基準を説明する文書を作りました。これは、文章としては、かなりよくできていると思います。
【保護者及び教育現場の皆様へ】放射能について正しく理解していただくために
ただし、「間違った情報」とは何なのか?とか、何が「わかっていないことなのか」が、書いていないので、既に小線量被曝について不安に思っている方には、あまり役にはたたなさそうです。その点については、FAQをつけるべきでしょうね。
3.日弁連が声明を出しました。同意します。
放射性物質の健康に対する影響についての専門家からの情報の発し方について、東大の島薗先生から意見を頂きました。またメールで、何人かの方とも意見を交換しました。ぼくは、このブログで、ここまで「緊急事態」を念頭において書いてきましたが、前のエントリーから、準急性期から慢性期の対応にシフトする必要を書きました(文末参照)。そこで、島薗先生との対話についても、少し考えたことをまとめてみます。
今日で震災から4週間。避難所に入っている友人や報道の様子からは、阪神・淡路の震災に比べると、復興の遅れが目立ちます。また、原発も最初の週以後は、大気中への大量放出はなかったようですが、海への放出が続き、水素爆発の危険もまだあるとのことで、かなり長期戦の覚悟が必要になってきました。おまけに、一号機での窒素注入が始まり、大気中への再放出の危険性もあります。
東大の早野先生のグループが、福島原発からの放射性物質の拡散についてのシミュレーションを発表されました。非常に説得力があるものです。是非、ご覧下さい。
ここから学べる一番重要なことは、原発からの距離とは、ほとんど関係がないということです。ですから、現在、屋内退避指示されている20~30km圏でも、放射線密度の低い地域(いわき市や相馬市)に入ることは、何の問題もないし、そこに入った人を「区別」する合理的な理由は皆無というわけです(そもそも「差別」する理由はなかったわけですが)。
ツイッターのまとめ
http://togetter.com/li/119437
私信で、いろいろな資料を頂きました。東大の中川先生のグループに作って頂いたものを、とりあえず使用してもらいました。また、イラスト版も頂いております。当面のニーズには足りたようですので、お礼を申し上げます。また、まとめて、ご紹介もしたいと思います。
奈良県医療政策部の武末文男さんからの依頼を転載します。
「爺、婆でもよくわかる」と書いてありますが、小学生にもきちんと説明できる言葉が必要とされていると思います。
彼は、もともと外科医としてキャリアを積んだ後、厚労省に医系技官として就職し、奈良県に出向中ですが、現在は、南相馬市に入っています。メーリングリストへの悲痛な呼びかけです。
既に、たくさんの情報はネット上にあり、チーム中川のHPなどに、基礎的なことは、わかりやすく書いてあります。でも、「A4横、10枚程度に(比較的大き目の字で)まとめて、避難所等に掲示ができるよう」わかりやすく書いたものなどあれば、このブログへのコメント、または、私あてでも構いませんので、情報を下さい。とりあえず、私が書いた返事は文末ですが、間違っていたら、コメントをお願いします。
あとは、これらを理解して、実際に現場で伝えるインタプリターも必要ですね。
ぼくは物理は高校か、せいぜい大学初級レベルの知識しかないですが、福島原発のおかげで、原発については少し勉強しました。以下は、健康被害と関連する話題としてのプルトニウムについて。なお、物理は苦手でも少しだけ基礎知識のある方で、よくわからないけれど、不安に思っている方向けの話です。結論的には、20kmより離れている人は、プルトニウムは心配することはなさそうです。(これは放射性物質を心配する必要がないという意味ではありません!文末に追記したように、「現場で作業をされている方以外は、自分の健康にとってのプルトニウムの心配は不要です。ヨウ素やセシウム、ストロンチウムなどの濃度に注目を続けて下さい。」ということです。誤解ないように、お願いします。)
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